嫁が部屋でアイロンがけをしていた。
その後ろに寝っ転がっている娘・Rが
ふがふが言いながら嫁の姿をじーっと見ている。
そんな一家団欒のひととき。
「Rちゃん、何見てるの?」
嫁が振り返って微笑む。
「お母さんはね、僕の服をアイロンがけしてるんだよ。
あれを『部屋とワイシャツと私』っていうんだよ」
僕はRのくりくりした目を見つめて教えてあげた。
そういえばこの歌は…学生時代、僕と嫁(当時彼女)が
仲間達とカラオケに行った時に嫁が歌っていたのを聞いて
はじめて知ったのだ。
「大好きなあなたのため〜♪」
とか歌っていた嫁に仲間のひとりが
「あなた、じゃないだろうが!」
とドスの聞いた声で肘鉄を食らわして脅したため
嫁は「あなた」の部分をすべて僕の名前に置き換えて歌いだした。
その結果ものすごいお惚気ソングになってしまったので
仲間達の「ドエロ!」というひやかしと
嫁のまんざらでもないニンマリした熱唱顔に
僕は恥ずかしくて部屋を燃やして逃げたくなったものだった。
あの時は結婚なんて全然考えてなかったが
それがまさかあーなってこーなって結婚して、
ウフーンしたりイヤーンとかしたら
Rが産まれちゃって…
「Rちゃん、お母さんはね、暗くなると
『部屋でワイセツな私』になるんだよ」
「ぶち壊しなこと教えないでー!」
嫁に怒られたので娘を抱っこして逃げた。
僕と紙おむつと娘。
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