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■ゆびわをはめた!のろわれてしまった!
2001年12月28日(金)
クリスマスイブの日、僕は嫁に言った。

「さ、いくよ」

嫁は目を半分潤ませながら言った。

「お願い、今日はコレ付けてえええ」

…別にゴムつけろ、とかそういう話ではない。

結婚しているので、いちおー結婚指輪を持っている。

だが、仕事でちょこちょこと細かい手作業があったりするので
会社にはしていかない。

せめて持っているだけでも…とも思ったのだが
僕は失くしモノのエキスパートなのでそれも危うい。

そうなると、家に置きっぱ。そして買って半月ぐらいしか
経ってないのにその存在すら忘れていた。

「せめてクリスマスの一緒のお出かけの時ぐらいは
 指輪してよ…」

という嫁の懇願であった。

「こないだ女の子と飲みに行ったときも家にあったしさ…」

嫁がネチネチ責め始めた。

「あ…はいはい、付けるよ、付けるったら」

他意はないのだ。ただ忘れてただけ。

左手の薬指の指輪は「アクセサリー」というよりも
「売却済」のフダ。

首輪つけられるよりはましか。
今日もアリガトウゴザイマシタ。

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