■巨峰は嫌い。皮むくのが面倒だから。
2001年06月20日(水)
「今日、アナタのお母さんから郵送便が届いよ」
と彼女。なるほど、でっかいダンボール箱が
狭い部屋に置かれていた。
開けてみると…
マクラが二つ。
「…何考えてるんだか」
「タオルもいっぱい入ってるよ〜」
母の意図が読めん…。
「あっ!ぶどうだ!」
「栃木の巨峰」とでかでかと書かれた箱。
僕の田舎はぶどう畑がたくさんあるのだ。
開けてみたら
「ぎゃああああ!!!」
彼女がひっくり返った。
ブドウの箱の中から大量のアリが
ぞろぞろと出てきたのである。
「なんとかしてええ!このブドウ!
アリがどんどん部屋の中に入って行っちゃうよ!」
「怒りのブドウ…なんちて」
「…」
彼女はそれどころではないらしい。
必死にアリを潰しにかかっている。
「でもさ、アリがたかるのは
おいしい証拠だよ。生き物は正直だよ」
「う〜ん。そりゃそうだけどお
ああああ、床にいいい、アリがあああ」
「…彼らのように生きてみたいものだな」
「は?何言ってるの?」
「アリのままに生きたい!!…なんちて」
「…」
…彼女はそれどころじゃないらしい。
僕も黙って床のアリを捕まえることにした。
今日もアリガトウゴザイマシタ。
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