■暑さが僕らを人を狂わせた。
2001年05月11日(金)
朝、起きたら暑かった。
窓を全開にしてまた寝た。
しばらくすると彼女がむっくり起き上がった。
「暑いね…」
口にしなくても顔が茹で上がっているので分かる。
汗だくになったのだろう。おもむろにパジャマを脱ぎ出した。
僕はまだ仰向けに寝たまま、彼女が脱ぎ脱ぎする様を見上げていた。
「あのさ…」
「なに?」
「窓ぐらい閉めたら…?」
彼女は後ろを振り返った。
先程僕が全開にした窓から
向かいの団地の窓の数々が目に映ったであろう。
「ぎゃあああああああ」
彼女は猛ダッシュで窓をひっぱたくようにぴしゃあんと締め、
ふんがっとカーテンを引っ張った。
「ははは、まるで額縁ショーだな」
と、からかう僕には掛け布団をぶん投げて、
僕は布団の中に覆われてしまった。
今更目隠ししても遅いってのに。
今日もアリガトウゴザイマシタ。
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