■通り雨。
2001年05月08日(火)
駅に降りると雨ガン降り。
傘を持っていなかった。
駅の軒下でしばらく途方に暮れる。
ああ、彼女に迎えに来て貰えばいいんだ、と気付き
ケータイで彼女に傘を持って来るよう伝えた。
しばらくぼーっと待つ僕。
駅の軒下で待つ人達と迎える人達が入り交じる。
「おいこら、おぼっちゃま」
傘を持ってお迎えのオバチャン。
おぼっちゃま、と呼ばれて出てきたのは30ぐらいのスーツ男。
親子なのだろう。「おぼっちゃま」は母親そっくりだった。
「おねえちゃん〜」
姉を迎えに来た妹。仲の良い姉妹なのだろう。
覚悟を決めて猛ダッシュして出ていくおっさん。短気な人なのだろう。
ひたすらメールを打ち続ける女。のん気な人なのだろう。
しばらく待っている間、雨は急速に弱まり
「お待たせ〜」
彼女が到着した頃には止んでしまった。
でも彼女はなんだか嬉しそうだった。
まるで本当の夫婦みた〜いぐへぐへ、とか
思ってるんだろうなあ。きっと。
他人には僕らはどう映ったのだろう。
今日もアリガトウゴザイマシタ。
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