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■デビルイヤーは地獄耳。
2001年05月04日(金)
彼女が耳掻きを買ってきた。

「見て見て〜耳掻き買ってきたんだ〜」

「…はあ」

僕はネット中である。

「あのさ〜。あなたの耳掃除してみたいんだよね〜」

「…」

かたかたかたかた…。無言でキーボードを打つ僕。

「ネットがひと段落ついたらいつでも言ってよ〜」

じゃあ、明け方4時、とは言えないし、
後ろの百太郎のように背後に付かれて
ヒジョーにやりにくいので彼女の意向に従うことにする。
本当は耳穴の掃除など自分でやっているのだが…。

「うわ、スゴイ」

「んだよ。僕の耳穴と耳アカに何か文句でもあるんか」

「乾いた耳アカなんて始めて見たよ〜」

「は?お前はもしかしてウェット派なのか?ウチの一族は皆ドライ派だぞ」

「私の家族はウェット派なのよ。これって遺伝らしいよね」

「どっちが優性遺伝?」

「さあ〜。へえ〜こ〜ゆ〜耳アカになって出てくるんだ〜」

「湿った耳アカより清潔感があふれててよいだろ」

「でも湿ってたほうが耳『アカ』って実感がする〜
 それにしてもあなたの耳穴、深いね。
 奥が見えないよ〜」

耳アカと耳穴ごときでカルチャーショックを受けている彼女。
これくらいでいちいち動じているので
手さばきはすんごい危なっかしい。
も、もう少しで鼓膜に…。

「ちょ、ちょっと、痛い痛いヤバイヤバイ」

「あら、痛かった?ゴメンね」

いつもは穴に入れている立場なので
いざ入れられるとなると恐いものだ。
(オヤジっぽいオチですまぬ)

今日もアリガトウゴザイマシタ。

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