人生事件
−日々是ストレス:とりとめのない話 【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】
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| 2003年10月18日(土) |
真冬の海に服を着たまま裸足で |
地域性。
今月、非常に落ち着かないケースが受け持ち地区にいて、目が離せない。数年前、夫が脳梗塞で倒れてからうつ病と不安神経症を患った、少しの後遺症の残った夫を在宅介護していた女性。最近になり、彼女の病状が思わしくなくて、ケアマネージャーが夫は施設に短期入所させたのだが。
彼女は最近、自殺企図をほのめかす言動が多い。秋晴れのよい日だったにもかかわらず、『自分を傷つけたい気持ちになってどうしていいのか分からなくなって、佐々木さんにお電話しました』なんて職場に朝一掛かってきた。だけど、昨日は訪問約束を午前午後合わせて3軒入れてしまっていて、1軒1軒の内容を考えるといっぱいいっぱいで彼女に割ける時間はなかった。
彼女の住む地域は、心の病にとても敏感なところである。地の人が多いので、親類縁者も多い。似た血の集まるところは、同じ病を起こしやすい集団であるとも言える。 脳血管障害や高血圧ならまだいいのだが、心の病は簡単にはいかない。彼女と同じ病気を抱えながらその地域に住んでいた女性が、過去、冬の海に入って行ったことがあるのだそうだ。そして、この世を去った。そういう人を身近に抱える人は、危ない。
今をどうにか生きる彼女と、亡くなった彼女の主治医だった医師と話す機会があった。総合病院の精神科に勤めていた彼は、入水自殺した彼女が救急車で搬送された先にいたそうだ。苦い思い出です、と彼は言った。
そんな思い出に、したくない。
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