人生事件  −日々是ストレス:とりとめのない話  【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】

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2002年12月15日(日) 佐々木(仮)家の人々 〜 家族会議

両親共に、真っ向から反対の意を表明。

彼のことで聞きたいこともある、と言った父。席につくなり、おもむろに紙を引っ張り出してきた。
「名前と・・・住んでるところ。 どこの市かでいいから」
どうやら、聞きたいことをリストアップしていたようだ。
私は聞かれたことを素直に答える。年齢も。出会った場所も。離婚歴も。子どもがいたことも。私から好きになったことも。2〜3年したら彼の地で就職しなおしたいことも。すべて。

両親の最初から最終的まで一貫した結論は、結婚は認めないし、彼には会わない、ということだった。彼に会ったら、それだけで交際などを認めたことになる、ということだった。
実際の彼に会わないで、私から得る情報だけで、両親はすべてを判断した。

出会い系サイトとチャットは何が違うんだと言われた。そういう目的で出会う場所だろうと言われた。お前は若いから騙されているんだと言われた。年上の男性に同等に扱われて自分は大人だと思っているんだろうと言われた。その恋は錯覚だといわれた。同情だと言われた。

私の気持ちは私のもの。好きでいることと付き合うことには口出ししないで。
それしか私には言えなかった。



そして、帰り際、電車の中で私は貧血で倒れた。つり革につかまって立っていたときだった。
あれー血の気が下がってくなー目の前が白くなってきたなー、と思った瞬間、床に崩れ落ちていた。倒れながら、手足の指先の冷えがやけに強く感じられた。目の前に座っていた20代後半くらいのお姉さんが席を譲ってくれた。謝りながら手を借りて椅子に座るなり、脂汗が大量に出ていることに気付いた。

反対されることは覚悟していたはずなのに、私の感情は現実に耐え切れなかったようだ。

まさに、前途多難。


佐々木奎佐 |手紙はこちら ||日常茶話 2023/1/2




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