一度だけの人生に
ひろ



 走らぬ名馬

「千代紙貼リマゼ、キレイナ小箱、コレ、何スルノ?
ナンニモシナイ、コレダケノモノ、キレイデショ?
花火一パツ、千円以上、ワザワザ川デ打チアゲテ何スルノ?」

                  太宰治『走ラヌ名馬』


僕はこの太宰の随想を
ただ単に彼の芸術論として認識していたのだが、
ふと、太宰にとっては芸術こそ生活であり、
生き方であり、価値基準であり倫理であったと思い、
改めて読んだ。





「そんな生き方が一体なんになるの?」

「ナンニモナラナイ、コレダケノモノ、キレイデショ?」

2003年11月13日(木)
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