一度だけの人生に
ひろ



 僕はどんな人ですか?

生活の変遷と言うものを感じる。
生活感の変化と言った方が正確かもしれない。
どう考えても、今の僕の生活と、
生活に対する姿勢が、一昔前の自分のそれと
全然違うように思える。

いわば「浮ついている」と言うような。
あるいは「ぼんやりとしている」と言うような。
なんだかフワフワしていて、
「生活に落ち着いていない」とでも
言ったら良いような感じ。
別に、遊び呆けているわけでもなく、
また「やるべきこと」をサボっている
と言うわけでもない。
なんだか、おかしい・・・。

無意志の生活と言うものは
こんなもののことなのかもしれない。
惰性で「やるべきこと」をやっている状態。


寝つきが悪いのはDさんとの恋愛騒動以来、
ずっとだけれど、眠る前が一番、厭世観が増して嫌だ。
色んな後悔がたくさん思い出されて、
もう詮の無いことばかり、考えてしまう。
どうしても眠れそうに無いときは、
ベッドから起き上がって、タバコを吸って、
本を読んだり、音楽をかけてみたりする。
そんな時は、たいてい何をしても気が紛れない。
いっそ、もっと意図的に気分を落として、
声を上げて泣いてみたら、すっきりするかもしれないと
思って、試みてみる。たいてい泣けない。
でも一、二度泣くことが出来た。
遠い過去の、悲しかったり、
辛かったりしたことを無意識的にか、
意識的にか、反復して、オイオイ泣いた。
泣いた後、そんな自分の感傷が、自分で
馬鹿くさくて馬鹿くさくて、声をあげて笑ってしまった。
「一人芝居」と言う言葉も思い出した。
泣いたお陰か、それとも自分があまりに
馬鹿くさくて呆れたのか、
その後ほどなく、あまり苦痛を感ぜずに眠ることができた。

本当に、僕はどれが本当の僕なのか分からない。
何をしても、何を思っても、何を言っても、
「一人芝居」と言う言葉が後ろをついて回って、
我ながらあまりに自分が馬鹿らしくて、
情けなくて、嫌になる。
こんなことを書いていても、
書いている自分の「一人芝居」を意識してしまって、
そして、「一人芝居を意識している」と書く自分の「一人芝居」。
どうどう巡り。


何でも良い。とにかく僕を規定してしまいたい。
「怠け者」それでも良い。
「無気力」それでも良い。
「弱虫」それでも良い。
拗ね者、甘えん坊、ガキ、感傷家、空想家・・・
どれでも、何でも良いんだ。

僕は一体、どんな人間なんでしょうか

2003年10月08日(水)
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