一度だけの人生に
ひろ



 新ハムレット−4−

Dさん、Kさん、Mさんと俺ともう一人
俺の友達の男とで、お酒を飲みに行きました。

Dさんにお酒を飲ませるのはどうだろうかと言う
疑問もあり、自分なりに色々と調べたり、
本を読んだりして見たのですが、
諸説があるみたいで一概には言えないようでした。
自分が言い出したことでもなく、
完全に行く気の三人に「やめた方が良いよ」と言うのも
気が引けたので、行くことにしました。

Dさんはもともとぼんやりとした感じの人で、
以前からお酒を飲んでもちっとも変わらないんですが、
今回も特に普段と違うこともありませんでした。

でも卒論関係で怒られたりして
相当ストレスが溜まっているようでした。

Kさんの精神病への抵抗感は
思ったより強いみたいです。
と言うのも、本人は言いませんが、僕の見たところ
多分自分に精神的に不安定なところがあって、
それを自分は我慢してやっているのに、お前は・・・。
みたいなところがあるのだと思います。
そう言う話が垣間見えたときに、
「それじゃあただの八つ当たりだよ」っと僕が言ったら
「そうだよ。八つ当たりだよ」と言っていました。

複雑な問題なので、それ以上、Kさんに
どうこうは言いませんでしたけど、
「自分のことと、人のことは分けて考えなきゃだめだよ」
とだけ付け加えておきました。

僕の本音を言わせてもらえれば、
そう言う八つ当たりは、最もイヤらしい部類の八つ当たり
だと僕は思っているのですが・・・。

しかし、Kさんも大きなストレスや苦悩を
抱えているのも、また事実だと言うことも分かっています。
だから言えませんでした。

その飲み会の後日、
再びDさんにあいました。
僕は一応、Dさんのその話、つまり分裂病が疑われる
症状についての話を一切知らないと言うことになっていたのですが、
その日に「私は幻聴が聞こえるから・・・。」と言うような
話を僕にしてくれました。
「幻聴」と言う言葉を自分で使いはじめたのは
良い兆候と思って良いのかな・・・っと思いました。


2002年11月18日(月)
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