一度だけの人生に
ひろ



 あの頃 

予備校時代の自分は
今よりも、ダメでした。
予備校には夏になる前に
行かなくなりました。

バイトをしていました。
肉体労働でした。
馬鹿な友達、常識のない友達が出来ました。
それで酒ばっかり飲んでいました。
毎日浴びるように飲んで、
グラグラになって、公園で寝てみたり、
人目も気にせず、路上で吐いたり、
そんな毎日でした。

全然楽しくなんかなかったけれど、
それで良いと思っていました。
もう、これで良いと思っていました。

大学に合格しなくても、
一生、肉体労働でも、こんな友人しかいなくても
もうこれで良い。

全部、もう終わりだよ。

楽しくも嬉しくもなかった。
ただ、安心した。

親の手前、受験だけはした。
なぜか、合格した。

そして知らない土地、知らない人、
想像のつかない「これから」

とにかく不安だった。

初めて「死のう」と思った。

2002年10月13日(日)
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