一度だけの人生に
ひろ



 consideration

人の顔色をうかがうのは
自分の卑しい性癖であるけれど、
もちろん自分で、好きで行っているわけじゃない。

基本的には男女に関係なく、
自分は人の顔色をうかがう。

入学の時から一緒に
いることの多かった男友達にも
いまだにその顔色をうかがっている。
ご機嫌を取るような真似はあまりしないけれど、
人と接する時にドキッとしてしまうことが
多くて、それがあとでもイヤな
気分を引き起こして、一日が終わっても
陰鬱な気分から抜け出せない。

もちろんみんなだって人の顔色を
見ているところが多かれ少なかれあるだろうから、
お互い様ということになるのかも知れないけど、
自分のそれのように、誰かが、自分の顔色を
うかがっているとは思えないし、
そうだとしたら、自分は申し訳ないと思う。
あと、大学生活で
残された時間は少ないのだから、
いまさらどうなっても良いんじゃないか?
好きにしても良いんじゃないか?
と言う考えがよぎることが多くなったけれども
そう言う風にも、割り切れないのが、
また、やっかいな部分だ。
とにかく自分には、おめでたいかも知れないこと、
傲慢かもしれないことがどうしてもできない。

分不相応なことをしていると、
人に思われることがとても耐えられないのだ。
「調子に乗っている」
「思い上がっている」
「身の程知らず」
そう言う言葉が何よりも恐ろしい。
そう思われているかも
知れないと言うことが恐ろしい。


2002年06月06日(木)
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