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2008年12月03日(水) 浦和は選手の頭脳を鍛え直せ

第33節、浦和はG大阪に0−1で負け、優勝の可能性を失った。この敗戦は相手に負けたというよりも、選手が自分に負けたといったほうがいい。前のコラムで書いたとおり、浦和はまず、選手の頭を鍛え直さなければ、来季も浮上できない。

前半終了間際、G大阪のFW山崎が退場となり、浦和は優位に立った。前半の浦和の出来は悪く、G大阪が決定機を外し、いわば相手ミスに救われての0−0だった。それはともかくとして、こんどは、浦和が相手のミスで優位に立てたのだ。勝負の世界、ツキを生かして当然だ。

ところがところが、後半開始10分以上経過しても、浦和は数的優位を生かせない。もたもたした展開のなか、浦和の欠陥頭脳の問題が表面化した。なんと、FWエジミウソンがG大阪のDF中沢への暴力行為で一発退場になったのだ。このシーンはTV中継画面に映らなかったので、詳細は後から知ったのだが、副審がしっかり暴力行為を見逃さなかった。

さらに、このジャッジに不満をもった闘莉王が抗議でイエローをもらう。“どうしようもない”とは、このことだ。浦和は相手FWの退場で絶対優位に立ったにもかかわらず、自ら、優位性を放棄してしまう。その原因がなんと暴力行為、さらに、ゲームキャプテン(闘莉王)が無意味なイエローだ。

浦和は多くのサポーターを抱えたビッグクラブ。子供たちからも注目される存在だ。選手たちはフェアプレーを見せる責任があるはずだ。こんなシーンを見せてはいけない。

試合結果は、数的不利を解消したG大阪が勝利をものにした。自滅しかけたG大阪だったが、相手の欠陥頭脳に救われた。ここで浦和の優勝の可能性は完全に消えた。

繰り返すが、浦和は闘莉王を放出し、規律重視、組織プレー重視のチームへと改造すべきだ。状況を冷静に読めるよう、選手全員の頭脳を鍛えなおすべきだ。野放図な本能中心の個人プレーを中止し、選手一人ひとりが戦略戦術を習得すべきだ。もちろん、選手の頭脳を改造するのは、監督(指揮官)の仕事。監督批判をするような選手は、即刻、放出もしくはサテライト行きで当然である。筆者はオシムに浦和の監督になってもらいたいが、無理か。


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