北京五輪野球準決勝で日本が韓国に負けて、金・銀メダルに届かなかった。中継は見ていないので、具体的なコメントはできないものの、予選でキューバ、韓国、米国に負けたのだから、星野ジャパンの力としては、こんなものだと思う。

ちょっと前、筆者は、世間が評価するほど星野を評価していない、と当コラムで書いたけれど、やっぱりそうだった。星野には代表選手をまとめる力量はなかったし、選手の力を引き出す能力もなかった。偉そうな態度ばかりで、監督としては三流以下だったことが実証されたことになる。

日本野球界はリーグ開催中にもかかわらず、国内最強の選手を送り出したわけで、星野に弁明の余地はない。米国はマイナーリーガーに学生の選手構成、韓国は日本と同じ国内リーグ選抜、キューバも同様だから、メジャー不在の条件は各国共通。それも言い訳にはならない。

良識ある報道によると、星野ジャパンの選手の表情が暗い、チームの雰囲気が悪いとも伝えられた。その当たりをよく分析してないと、来シーズン、星野をチーム監督で迎えようとする球団は、とんでもないことになる。

野球チームはだらしなかったけれど、ソフトボールチームは金メダルをとった。ソフトの監督の勝利インタビューをＴＶで見たけれど、その謙虚で爽やかな態度に感心した。選手たちの言動も同様に、非の打ち所がなかった。一方、負けた星野の態度は不遜で、不快極まりなかった。大物の政治家気取りである。野球もソフトも五輪から消えるらしいが、星野も北京を最後に、消えてほしいものだ。