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2007年07月05日(木) 可変的かつ流動的

サッカーのアジア・カップに出場する日本代表で、右太もも裏を痛めて23人のメンバーから外れた播戸(G大阪)が5日、予備登録選手からも外れ、代わりにDF山口(G大阪)が登録された。播戸の代わりに伊野波(F東京)が23人枠に召集されていたので、その結果、
▽GK:川口(磐田)楢崎(名古屋)川島(川崎)=3人
▽DF:中沢(横浜M)坪井(浦和)加地(G大阪)駒野(広島)DF伊野波
(F東京)=5人
▽MF:中村俊輔(セルティック)橋本、遠藤(以上G大阪)羽生、山岸、水野(以上千葉)中村憲剛(川崎)鈴木、阿部(以上浦和)今野(FC東京)太田(磐田)=11人
▽FW:高原(フランクフルト)巻(千葉)佐藤(広島)矢野(新潟)=4人

となった。FWが4人に落ち着いた。1ポジション2人のセオリーに照合して、播戸を含めたFW5人登録はいかがなものかと思っていた。播戸の負傷(もちろん播戸には気の毒だけれど)は、「禍転じてなんとやら」の感がないわけではない。

筆者が「2バック」と揶揄したように、DF登録4人はあまりにも手薄。伊野波の加入で、CBができる選手として中沢、坪井、伊野波、阿部と4枚そろった。4バックのシステムならば、1ポジション・2人選出のセオリーどおりだ。

3−5−2のシステムなら、DF6人(MF登録の阿部がDFへ)、MF10人(阿部をマイナス)、FW4人、(GK3人)と、まさに当たり前の選考となったわけだが、実際は、中沢、坪井、伊野波、阿部、今野の5人がDF枠となり、中沢、坪井、阿部が先発したとすると、伊野波、今野が控えとなり、DFは極めて手薄だ。

日本代表のシステムは、おそらく4−4−2を基本としつつ、相手に合わせてポジションを入れ替えることになるのではないか。システムは固定したものではなく、相手に合わせて流動性を高くする、というのがオシム(に限らないが)の持論だから、4−4−2か3−5−2の議論は意味がないかもしれないが、代表23人(GK3人を除くと20人)を選ぶという作業は、口で言うほどやさしくはない。


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