| 2006年10月13日(金) |
亀田・父のセコンドライセンスを剥奪せよ |
亀田父、亀田史郎氏(41)が、日本ボクシングコミッション(JBC)から、厳重注意処分を受けた。先月27日、東京・後楽園ホールで行われた二男・大毅の試合後、小差の判定勝利を巡り、観客席で乱闘が起こった。セコンドの史郎氏は、乱闘に加わろうとして、周囲に制止される場面があった。 JCBは、「史郎氏は乱闘に加担はしていないが、誤解のある行為があったことを反省している。今後はセコンドのライセンスを持つ人間としてふさわしい行動をして欲しい」と説明したそうだ。
JBCはしっかり調査をしたのだろうか。筆者とて現場を見ていないが、亀田・父は乱闘に加わろうとしたのであって、周囲に取り押さえられて、結果として乱闘に加担できなかったにすぎない。明らかに観客に暴力行為を加える意思があったと確言できる。
言うまでもなく、ボクシングの試合会場で、セコンドが観客とやり合おうとする姿勢を見せることは、極めて危険なことだ。JCBは、ことの重大さをわかっていない。何度も書くけれど、ボクシングは危険なスポーツであって、素人が真似できるものではない。ボクサーはその拳を凶器として届け出る。銃やナイフと同じだ。セコンドというのは、試合中、心身ともにボクサーと一体の存在だ。セコンドが自制をなくせば、選手も自制をなくす。仮定の話だが、27日の事件で、亀田・父が乱闘に加わり、観客から逆に殴られたりしたとしたら、亀田大毅は父親を守るため、観客にパンチを浴びせた可能性もあった。父子であれば、セコンドと選手以上の一体感で結ばれていて当然だ。大毅が観客を死に至らしめる可能性もあった。
テレビ報道で見る限り、亀田・父が自制の利かない人格を有していることは疑いない。亀田戦の調印式、計量等で亀田・父の殺気立った表情をテレビがカメラが何度も映し出していた。一発触発の表情だ。筆者には、亀田・父がなぜ、試合のない会場で異常に殺気立つのか理解できなかったのだが、ワイドショーで亀田・父とやくみつる氏の喧嘩の映像を見て、亀田・父の人格に暴力的資質が具わっていることを確信した。普通の人間ならば、テレビ中継中、共演者と本気のけんかはしない。ましてや、「表へ出ろ」のような台詞が自然に出るはずがない。亀田・父は自分を批判する人間には暴力で決着をつけようとする傾向が強い。
何度も書くように、セコンドは試合中、相手陣営をリスペクトしなければいけない。選手に向かって「早いとこKOしろ」と叱咤しても、試合前、試合中、試合後を問わず、相手選手とそのスタッフには市民社会のルールに従って、接しなければいけない。亀田・父のセコンドライセンスを剥奪しなければ、亀田・父はボクシング史上、前例のない暴力事件を将来、起こしてしまうだろう。筆者の予言が外れることを祈るほかはないのだが・・・
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