妄言読書日記
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2009年08月25日(火) 『スプーン 超能力者の日常と憂鬱』(他)

【森達也 飛鳥新社】

超能力者と聞くとどうもレトロな感じがするけれど、スプーン曲げともなると、失笑レベルの古さを感じる。
3人の超能力者を8年間追ったドキュメンタリーである。

森達也はその間ずっと、信じる、信じないの問いの前で煩悶する。
超能力そのものを信じる、信じない、について悩んでいるというよりも、その問いが発せられることに何か違和感を感じているかのように、執拗にこの問いの前で立ち止まる。
森の他の著作同様に、じれったいほどに迷い続ける。
だけど、そっちのほうが、私は、こうである、と言い切られるよりも信じられる気がする。

8年間取材して、森の前では色々な超常現象に類する現象が現れるが、それでも信じる信じないどちらにも傾けないのは逆に辛いように思うけれど、頑ななまでに間を彷徨う。
正直、私は3人の超能力者そのものよりも、自分の理解できない世界を見る3人を人間として信じようとする森のあり方を最も興味深く読んだ。

それにしても、TV見てても思うけど、大槻教授ってほんと感じ悪いな。
最近、FAMOSOってウソ雑誌で、大槻教授が実は宇宙人だったって記事が凄い秀逸だなぁと思って笑った。



蒼子 |MAILHomePage

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