妄言読書日記
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2009年05月06日(水) 『アラビアの夜の種族 III』(小)

【古川日出男 角川文庫】

ファラーとドゥドゥ姫のくだりあたりがどうも読んでて楽しくなくて減速してました。
急に文章が砕け過ぎる。同じことがサフィアーンのパートでも言えるのだけれど。
ファラーと魔王サフィアーンが再び戦うシーン以降は楽しく読みました。
思いがけない形で、三人の主人公はそれぞれにハッピーエンド。
また、ハッピーエンドの後に明かされる、アイユーブの身の上が新たに物語に追加され、終わってみれば、現代のパートすらも含めて語りであったようにも読める。

一冊の本に耽溺したことのある人ならば、一つの物語と一人の聞き手もしくは読み手の邂逅は出会うべくして出会うということに深く納得できるのではないでしょうか。
物語ることの意味、役割をとことん追求した物語だったと思います。



蒼子 |MAILHomePage

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