妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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【真藤順丈 メディアファクトリー】
これを本屋で見たときは、またネット本?ていうか、まだ○○男ってやってるの?と思ったもんですが、第3回ダ・ヴィンチ文学賞受賞作にしてデビュー作。
庵堂三兄弟の時と同様、やや饒舌な語り口と暴力的なエピソードになんとなく出来の悪い舞城のような・・・という読み心地。 色々な物語りが書き連ねてある地図を持ち歩く地図男と主人公のパートの合間に、記録された物語りが綴られて入れ子のようになっています。 最後に無関係ないくつかの物語の共通点が明かされますが、せめて5つくらい物語がないと奥行きに欠けるんじゃないかなぁ。 3つの物語が語れるけれど、ちゃんと最後まで語られたといえるのは23区の代表戦の話しだけで、他は尻切れ蜻蛉な印象。 地図には物語の断片として書かれているはずなのに、読者に提示される時はまとまりのある話しとして語られるから、もっと物語をばらばらに崩して見せて欲しかった。
真藤順丈の本を二冊読んでみて、変な設定を思いつくけれど話しの落としどころは意外と平凡という印象。 これからはもっと変な方向にはみだしてって読者の頭を抱えさえてもらいたいもんです。
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