妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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| 2008年12月01日(月) |
『天地人 上』(小) |
【火坂雅志 NHK出版】
来年の大河ドラマ原作。 直江兼続が主人公です。 ま、兼続の説明は省いてそそくさと内容のほうへ参りたいと思います。
歴史小説も時代小説も年に数冊読むか読まないかくらいだし、読んでも定評のある大御所のを読むくらいなのでなんとも比較しようがないのですが、ちょっとこれは酷くないかい。 歴史もののドラマを見ててよくあるのだけれど、主人公をよく見せるために周囲や敵対する人物をことさら愚鈍に描くと言う、最も駄目なパターンが見られる。 別に私が、景虎様贔屓だからではないよ!贔屓だけど。 信綱に思い入れが深すぎるせいでもないよ!全く否定はしないけど。 そんな偏った感情を抜きにしてもな〜。 敵方に魅力がないと味方にも魅力が見出せないもんではないでしょうか。 そして、無闇に女性キャラを絡ませてくるところもいかがなもんでしょうか。 ちょいちょ入ってくる、その時代の説明も邪魔臭いし、話しの展開も、史実をなぞってるに過ぎないし。 ・・・と思ったけど、御館の乱ってこんなだっけ。 上巻の前半が創作なのはわかる。兼続ってそんなに史料の多い人物ではないんではないかな〜。
謙信が兼続に、義の心を受け継ぐのはお前しかいない、と言ったセリフもなんだかな〜。んなこと、言うかな。二人の養子が角突き合わせてるって時に。 そんなこと言ってないで、跡継ぎ指名しとけよ、謙信!と思ってしまったよ。
また、肝心の兼続の有能さもやたら鼻につく。 いくら信頼篤くても、御館の乱の直後からそんなにそんなに表立って活躍できるものでもないと思うし、景勝が寡黙なのをいいことに、でしゃばってるようにしか見えないし。 どうなの、この兼続は。 下巻を読むのが憂鬱だなぁ。一冊で収めようと思えば収まるくらいの内容しか書かれていないところがまた、憂鬱。
ただ、小説で信綱の名前を見ることはほぼ皆無なので、そこだけ目頭が熱くなるものがありました。いろんな意味で。 御館の乱も滅多に描かれないし。
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