妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
目次|前のページ|次のページ
| 2008年10月05日(日) |
『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(小) |
【J・D・サリンジャー 訳:村上春樹 白水社】
10代のうちに読んでいたら、凄い共感するか、凄い反発するかどっちかだっただろうなぁと思う。 ホールデンはまあ、確かに甘ったれた奴だと思うのだけれど、ルームメイトや、教師や、あるいはちょっと会話を交わしただけの尼さん、タクシーの運転手、そういう人たちのちょっとした部分にもの凄く気分が落ち込む感じはひじょうにわかる。 口からでまかせばかりで、その時その時ですぐに気分が盛り上がったり盛り下がったり。そういうのに覚えがある分、ホールデンと同じ年代だったら逆に読むのがイヤになったかも。 20歳前後で読むのが丁度よさそうだなぁ。
ホールデンの年代が一昔前になってしまった私ですが、10代のこういうセンシティブな話しはとても気持ちが沈む。 どうも私はうまく大人になれなかったタイプみたいで、半分くらいまだホールデン的部分が残ってて、なんといかそういうのを目の前にすると落ち込むよね。と村上訳風に言ってみる。
それにしても思ってた以上に、舞城ってサリンジャーだったんだなぁと驚いた。
|