妄言読書日記
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※ネタバレしています
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| 2008年09月24日(水) |
『荒野のホームズ』(小) |
【スティーヴ・ホッケンスミス 訳:日暮雅通 早川ポケットミステリーブック】
カウボーイ兄弟が探偵役のミステリです。 裏にはウェスタンミステリってありますが。 もう少し詳しく説明すると、無学で読み書きもできない兄だけれど、思慮深くホームズの大ファン、弟は学校に通えたので読み書きはできるけれど、いささか短慮。 兄弟は洪水で他の家族を失って以来、助け合って雇われカウボーイしているわけです。 兄は字が読めないので弟にホームズの話を読んでもらうのがなんとも可愛い。
解説にウエスタン・ホームズ・パスティーシュとあるように、本国ホームズの話しも入り混じり、意外と本格派ミステリー。 この作品の中でのホームズはあくまで実在の人物ということになっています。 十九世紀末のアメリカのカウボーイが本当にこんななのか、ウエスタンの知識がないのでなんとも言えないけれど、西部で本格ミステリなんてなんだか変な感じでした。
ミステリーとしては正直、名前が最後まで覚え切れなかった・・・。 あと文章があまり読みやすくなかった。 カウボーイ特有の洒落や、ジョークの入り混じった文章が、楽しい部分もあり、さっさと先に進めという気分もあり。
随所に見られる兄弟の絆とか、終盤の兄の心情吐露とか、ラストなど、感動する部分もあり、これがシリーズ物なのが嬉しい限り。
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