妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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| 2008年07月12日(土) |
『てりふり山の染めものや』『好き好き大好き超愛してる。』(小) |
【おちのりこ 偕成社】
児童書です。 てりふり山に越してきた染色家のとしさんは、そこで女の子とその家族に出会って見たこともないようなきれいな染物を見せてもらう、という話し。 四季折々をそのまま染めたような染物を染める方法を、としさんは最後に見せてもらうことになる。
典型的な毒にも薬にもならないタイプの児童書でした。 うん、あぁそう、という感じです。
++++++++ 【舞城王太郎 講談社文庫】
舞城が挑む難病モノ、かと思ったら、裏のあらすじにあるように「恋愛と小説をめぐる物語」でした。 舞城がいつでもストレートに饒舌に小説を物語っている、ということを改めて認識する。 さまざまな形で、死んで行く彼女、死んでしまった彼女、が描かれる。 これを読んで『世界の中心で愛を叫ぶ』のようなストレートな感動を得ることはないだろうけれど(まあちなみに読んでないんですけど)、彼女が死んで悲しい、愛する人を失うのが寂しい、というそういうことよりももっと踏み込んでいるのは確かで、愛するということへの舞城なりの回答が最後に提示される。
愛する人が死ねばそりゃ悲しい。でもそれだけの物語が多すぎる。 悲しいよね、というだけのものが多すぎる。 それだけで物語りになるのだろうか、と思う人への一つの答えであり、舞城小説のターニングポイントという気がする。
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