妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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| 2008年07月07日(月) |
『からくりサーカス 1〜9』(漫) |
【藤田和日郎 小学館サンデーコミックス】
1から3巻目までの盛り上がりが異常。 通常の漫画の10巻分に当たるであろう内容をよくも3巻で。 常日頃、世の漫画はやや冗長すぎる、と思っていたのだけれどこれは凄いなぁ。あの3巻の終わり方といい。
初っ端から主要なキャラの喪失という現実を、勝やしろがねと共有することで、4巻からのサーカス編がほのぼの楽しいだけじゃなくなっているところも上手い。
こんなに直球で熱いのに、いったいどこで構成を練っているのかいつも不思議。 楽しいばかりじゃなく、グロテスクさや冷酷さや残酷さの描写も半端が無い。 あふれんばかりの正義感とこの残酷描写が同一人物の中から出てくることが信じられない。
女子どもであろうと容赦ないけれど、藤田漫画を読むと、神様は乗り越えられない試練は与えない、という使い古された言葉を思い出す。 期待する以上の方法で乗り越えてくれるから、痛ましくても先を読めるのかもしれない。
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