妄言読書日記
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2008年06月20日(金) 『沈底魚』(小)

【曽根圭介 講談社】

ホラー作品の『鼻』が好みじゃなかったので、こちらもどうかなぁと思いつつ、エスピオナージという全く違うジャンルなのであるいはいけるかな、と読んでみました。

53回乱歩賞受賞作だそうですが、歴代受賞作リストを眺めても、二作品くらいしか読んだことがないので、あまり私には縁のない賞のようです。

選評で綾辻行人がおもしろさがわからなかったと述べてましたけど、私も似たような感想でした。
この手のジャンルなら、五條瑛と高村薫を読めればいいや、と。

ややネタバレ。

二転三転していくとはいえ、何がどう変わろうが見方の問題で、別にどうでもよくないか、という読後感。
若林が二重スパイだろうが、三重スパイだろうが、凸井が何を知ってようが知ってまいが、それで主人公の立場が劇的に変わったんだろうか。
主人公・不破の抑制の効いた描写は確かによいとは思うのだけれど、作者に動かされてるだけというようにも見えて、脇役ほどには目を引かなかった。

意外性ばかりに気を取られてるプロットだったように感じたなぁ。

今後なんのジャンルで作品を発表するかはわかりませんが、読まないだろうなぁ。



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