妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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| 2007年11月21日(水) |
『ハゲタカII 下』(小) |
【真山仁 講談社文庫】
とにもかくにも、時間がかかったな。 結論から言えば、真山の文章ととにかく相性が悪い。 どうして、こう気の利かない文章を書くんだ、と。 非常にわかりやすいところでいうと、p105のセリフ。
「何とかやってますよ。それより鷲津さんの方が凄いじゃないですか。今や時代の寵児じゃないですか」
一文の中に、同じ語尾で終わる文が続くなんて、ちょっと読み返せばすぐわかることなのに! 細かいかもしれませんが、そういうところでいちいち読んでいるときにひっかかると、一向に読み進まないし、話も頭に入ってこない。 もう少し細かいシーンだと、これは『ハゲタカ』の上巻なのですが、p341の描写。
鷲津は、両膝に手をついて立ち上がると(略)
鷲津は、キャラクター的に、そんな、よっこいしょというような立ち上がり方はしないだろう、と。 どんなに鷲津をかっこよく演出しても、こんな細かい仕種がかっこ悪いなんて、もっと気を使えと言いたくもなる。
そして致命的に鷲津に魅力が薄い。 その他の人たちは魅力的なのに。 自分勝手な奴だなぁというのが、終始感じた印象です。 まぁ、終盤、将軍と会見するあたりからなんとか、持ち直しましたけど。評価が。
それにしても、芝野がなんとも気の毒だった。 サムが素敵だった。 リン姉さんが最強だった。 貴子、がんばれ、と思った。 リンも貴子も、鷲津なんかよりいい男が他にいるよ、と言いたくなる。
とまぁ、そんな感じ。 これ、まだ続くんでしょうか。 続くって書いてあったけど…。
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