妄言読書日記
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2007年09月15日(土) 『ゲルマニウムの夜』(小)

【花村萬月 文藝春秋】

フランシス・ベーコンの表紙もびっくりだけど、口絵にいきなり萬月の写真というのも相当びっくりだ。
萬月は己も、作品の一部だと認識してるんだろうか…。

遠い昔に『ぢんぢんぢん』を読んで、その主人公にむかっぱらを立てて以来読んでなかった萬月作品ですが、この小説の主人公も相当身勝手です。
身勝手で暴力的なのに、なぜかいろんな人に慕われ愛される主人公。
不条理です。
萬月のそういうところが、嫌いなんだ!と思いつつ読みましたけど、面白かったですよ。
豚だの虫だの、生理的にいやぁなシーンもありますが。
いちいち、生理的にいやぁな感じを意図するシーンを入れてくるよなぁ。

主人公とモスカ神父のシーンがよかったですけども、よかったけども…やっぱりこの主人公が嫌いなんだー!!

芥川賞とってるだけあって隙がないので、嫌いだという以外は、特に文句はつけようがないところが、また腹立つんだよなぁ。
上手いんだよなぁ。結局のところ。



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