妄言読書日記
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2007年08月16日(木) 『太陽の塔』(小)

【森見登美彦 新潮文庫】

話題のモリミーのデビュー作。
「失恋を経験したすべての男たちとこれから失恋する予定の人に捧ぐ」とのことですが、女性にはいまいち受け入れられなさそうな話しでした。
でも、一部の女性陣には、この主人公のようなダメ具合はかなり放っておけない感じになることだろうとは思いますが。
モテなかった時代の、乙一とか滝本竜彦のエッセイや雑文めいた小説、と言えば分かる人にはわかりやすいかと(二人ともあんなに世のカップルを呪っていたくせにしっかり結婚してる)(共感しちゃった男性読者はどうすんだ)。
世の幸福なカップルを呪い、クリスマスに打ちのめされ、独り身の己を正当化しながらも、ホントはありきたりな幸福が羨ましいだけの自分と言うのも自覚している、というダメな男というのは、最近、多いのか?
現実にもちらほら見かけるぞ。
経験的に、このタイプの男は案外モテる。
物凄くはモテないけれど、ダメな自分を自虐してネタにできるだけの客観性と、インテリジェンスがある男が好きな女性はっけこういるんですよねぇ。
解説の本上まなみとかさ。

文章のうまさは、言うまでもないのですが、まぁ、だからどうした、って話しでもありました。
コレは確かに、ファンタジーなのかもしれませんねぇ。
(ファンタジーノベル大賞受賞作)
終盤の電車のくだりから、ええじゃないかにかけて。

嫌いじゃないけど、もっとダメでいいと思いました。



蒼子 |MAILHomePage

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