妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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【北方謙三 角川文庫】
8巻の主人公は、三年前に別れた妻の借金を払うために、N市にやってきたスーパー経営者の立野です。 今まで一番、職業だけで見ると庶民派。 でも、BDの男なのでぼこぼこにされても、しゃべらないと決めたら何もしゃべらないし、立てる限りは立つ、というタフガイ。
私はこんなの読んでいますが、暴力も人死にも非常に嫌う所でして、この巻のラストのむごさは、ちょっと吐き気がするほど嫌な後味です。 小説のラストとしてどうこうではなく、私の感覚から言ってどうにも嫌な気分になる。 果たして太一にここまでの運命を課す必然性はあったのだろうか、と思わずにはいられない。 直前の、 「パパに、いま翼をあげたいよ」 というシーンが印象的だっただけに、あんまりにも太一の死が残酷だと思う。
物語が、どこまで残酷であっていいものか、ということをちょっと考えてしまう。
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