妄言読書日記
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2007年03月20日(火) 『黒銹』(小)

【北方謙三 角川文庫】

5巻目は、ターゲットを追って町にやって来た殺し屋・叶です。
でも本当に書きたかったのは、一度は女のために落ちぶれたジャズピアニストの沢村だったんだろうと思います。

今までの主人公の中ではだんとつに軽い男、というかいちいち気障な叶。
設定もあるかなしかの軽さ。
ある種気の毒な気もしました。
珍しく、キドニーと意気投合するキャラでもありましたが。
そして、これまた珍しく、社長よりも藤木に好感を持つというひねくれぶり。

いつか出るだろうと思っていた、『老人と海』もここで登場。
p178の
男はただ錆びていく。
にしびれる。サントリーのCMかっ!?
角瓶のキャッチコピーか!!
叶、おもしれぇなぁ。
笑うところじゃないのはわかってますって。

娘のボーイフレンド登場にやきもち焼きの秋山さんが可愛かったです。
社長にもこれくらい可愛げがあればいいのに。



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