妄言読書日記
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2006年02月11日(土) 『死のサハラを脱出せよ 下』(小)

【クライブ・カッスラー 訳:中山善之 新潮文庫】

映画とは大幅にスケールアップ(いや原作だからアップというのもおかしいのだが)している下巻。
手に汗握るというのはまさにこれだね!という具合な、ダークとアルの砂漠行。うーん、久しぶりにハラハラいたしました。
上下通して、緩急がない。ずーっと、急。息つく暇もなく次から次へと難題が襲い掛かってくるのです。
いやはや、いささか疲れるものがありました。
砂漠を脱出したら休む暇もなくまた金鉱に戻る二人、さらに救出隊と共に再び砂漠脱出の道を閉ざされ、本当にぎりぎりの所で助かったと思ったら、今度はそのままマサルドの元へ。
どこまでタフなんだ、あんたらは。
正直、こんなにタフな奴らを読むのは初めてです。
すげぇ、と思うと共に、読者の方が疲れる。
ちょっとは休んでくれよ。

それにしても、本当に素晴らしい壮大なプロットで、こういうのは日本じゃ読めないよなぁと感心感動。
ただ残念なのは、私がいまいちアメリカ史に疎いのでリンカーンのくだりは、ぴんとこないものが。
(あ、でも小説じゃいまいち思いつかないけれど、漫画なら皆川亮二が該当するかも)

こんな骨太なストーリーが一冊物ではなくて、シリーズのうちの一冊で、しかもすでに11作目にあたるという点、作者の非凡さを痛感いたします。

でも一つ言うなら、毎度のことですけど、ダークの女ったらしをどうにかしてくれ。どうにもならない点なのは重々承知しているのだけれど。



蒼子 |MAILHomePage

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