妄言読書日記
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2005年05月03日(火) 『炎の蜃気楼メモリアル』(小)

【桑原水菜 集英社コバルト文庫】

ミラージュメモリアル(しかしもう少しタイトルなんとか・・・いや言うまい)ということで、何も中身を確認せずに買って、家に帰ってから目次見てふおっー!となりました。
こ、これは例のアレの。

わけのわからない話はこの辺でやめておきまして、ミラージュメモリアル=私のメモリアルでもあるので、その辺も織り交ぜ一つずつ感想を。
あ、私のメモリアルはいらないですか。
毎度のことですがミラージュの感想は自分でもかなりの電波ぶりだと思うので、痛い奴を見るのがいやな人は読まないでください。

で、本書はまさか商業ルートで出ると思わなかった、水菜先生の同人誌に掲載された短編を集めたもの。
しかも、けっこう昔のだし。
読みそこなった人にとっては、垂涎?滂沱?
ちゃんとコバルト文庫から出たのもびっくり。

本日は橘義明氏の誕生日なので、お祝いの気持ちも込めて感想をつらつらというには、激しく語ろうかと。

「まえがき」〜「蜃気楼年表」
そこから感想を!?
完結してから一年経つんですねぇ。もう何年も経ったかのような気もするし、ついこの間のような気もします。
全40巻はやっぱり半端じゃないなぁ。
年表見るだけで目頭が熱くなるのは蜃気楼くらいですよ。
最終巻のときのサイン会では大勢の人が泣いていたらしいですが、私だって行っていたら泣いていたに違いない。
私はどうやら水菜先生言うところの「超番外編」にあたる作品が好きらしい。
でもそれは、本編があってこそなので、誤解なきよう。

「捨てられた猫のように」
高耶さん以外の男子が、猫をにゃんこと言ったらぶっとばしたくなるかもしれないですが(わんこなら許す)、高耶さんなら、雨の日ににゃんこを拾って帰ってきても私は何も言わない。
相変わらず抑制が効いているようで全く効いていない、直江さんも愛しくてならない。

「ミラージュ紀行」
水菜さんの紀行文片手に、ミラージュツアーしたファンは多そうですが、私も例に漏れずぼちぼちと行ってます。
いまだに松本に行けていないのが悔しい。熊本も行きたいぞー!
何より二月堂!!見たい!!そこから見る空を!!
そして脳裏によみがえるあの名シーン。ああ、いいな・・・。
美味しいものも食べたいです。四国でうどん。

「CALL 捨てられた猫のように2」
コール三回で、相手がわかる直江さんに戦々恐々です。しかしそれが、直江という男なのです。
恐るべし・・・恐るべし・・・・
そんな彼を愛してやまないのでつっこむことはしませんが。
美弥ちゃんはどんな女の人に成長したんでしょうね、と思うとまた目頭が熱く・・・うぅ。

「桑原水菜が選ぶベストコンビ」「私だけが知っている「あの人」の秘密」
氏照&小太郎コンビは確かに好きだったかもなあ。北条家の人は好きでした。
『群青』だって好きさ。
高坂は直江マニアですから・・・。ちょっと、それ本にしてよ、高坂。
にしても、褌の洗い方って。そうだよ、さかのぼれば直江さんだって褌時代があったんだ・・・!褌でもいいけどね。

「Decadent Eve」
冒頭2ページは、この女の敵め!東京湾に沈めるぞ!と言いたくなりますが、本当には怒れない惚れた弱みですな。
これを読んで『駆け込み訴え』(太宰治)を読みましたねぇ。
高耶さんの作る肉じゃが美味しそう。
そして駄犬な直江さん・・・。好きさ。なんだって好きさ。駄犬で狂犬で忠犬なそんなこの人が大好きです。

「炎の蜃気楼ドラマシアター」
懸賞CDのシナリオですって。私は当たったことないですね・・・。
ジェットストリーム(ラジオ番組)は中学生の時聞いていて、いい声だなー、直江さんはこんな感じ?と思っていたものですが、まさかパロディやってたとは・・・・き、聞きてぇ。
まあしかし、こんな機長は嫌だ。直江さん・・・。

「誕生夜」「信仰」
ポエム二編ですな。
関係ないけど「十字架への道」が好きです。

「氷結の夜」
歌にもなっちゃった短編。
寒かろう・・・という言葉はこの人たちには無用なのです。
熱いんです。いつだって熱いんです。

「Northern Cross」
高耶さんに“へぇボタン”持たせたら、押しまくりだろうなと今なら思う、直江氏の雑学王ぶり(博識と言ってやれ)。
まあ、だてに400年生きてません。
私も夜空に北十字星探して、そっと胸を熱くしてみようかと。

「あとがき」
完結の前後に雑誌に掲載された短編を実は読み損ねています。
いや、読む気力なかったんですよ。実際のところ。
いつかいつか、本になるのを待っています。赤鯨衆列伝でもいいですよ。
なんだっていいんです。水菜先生が書くものなら。

「聖痕」
最後の最後にこれを置きますか。
いや、いいんですけどね。
ただ、これを初めて読んだ中学生時分は、いささかびっくりした記憶が。
ああ、そんな時代もあったねぇ。私。

改めて時分にとって特別な作品だったと思いなおしています。
そろそろ赤の神紋を読もうかな。

おまけ
水菜先生の公式ページ→http://mizuna.info/



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