妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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| 2005年01月16日(日) |
『アブダラと空飛ぶ絨毯 ハウルの動く城2』(小) |
【ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 訳:西村醇子 徳間書店】
結局、いまだに映画のハウルは観ていないのですが、なんだかこのまま観ないで終わりそうな予感。
動く城の続編ですが、主人公はアブダラです。 以下は一応、ネタバレには注意してください。
仕掛け絵本のような小説でした。 もしくはオセロとでもいいますか、最後にはみんな白から黒にひっくり返されたような、面白み。 ただ、どうもその仕掛けだけの本だったという気がいたします。 <真夜中>がソフィーだったりとか、ジンニーがハウルだったり、絨毯が実はカルシファーだったりというのが、次々にわかるラストは意外の連続で面白いのですが、ストーリー的にはどうもいまいち感があります。 キャラクターがどれも、なんか好意を抱きにくい性格してるんですよね・・・。 動く城の方が面白いなぁ。
これは、動く城を読んでいない人には、全く面白みがわからない本のような気がします。
元に戻ったはずなのに、どうしてか私の脳内ではいまだにおばあちゃんのままのソフィー。 おばあちゃんのままの方が、好感度はあったかも。
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