妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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| 2004年09月10日(金) |
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 下』(小) |
【J・K・ローリング 訳:松下佑子 静山社】
いつもの注意です。 誰が死ぬのか知りたくない人は読まないように
どこまでハリーの希望を奪うのか。それは少し酷いのではないか。 そんな下巻でありました。
スネイプの記憶を覗いてしまったハリー。 実は父親がスネイプが言っていた通りの傲慢極まりない男だったことが発覚。 ハリーじゃないけれど、まさかスネイプに心底同情する日が来るとはね。 もともと、スネイプ先生は好きですけど、言っていることは本気にしていなかった。 こう言ってはなんですが、15歳当時のジェームスとシリウスは最悪と言える。 リリーはイメージどおりの子でありましたが。それが幸いと言えば幸いです。 ルーピン先生は・・・止められるものなら止めて欲しかったな。
親世代の悪行を見せられた後に、シリウスの死、というのを持ってこられても正直、当惑するばかりです。 悲しめない・・・ ショックなのはショックだけれど・・・ そしてそれをスネイプに転嫁するのは駄目だと思うよ、ハリー。 いい加減、そろそろ歩み寄ったらいいのに。
時々忘れますけど、ハリーってのはかなりクソ餓鬼と呼べる部類に入っていると思う。 そして不死鳥の騎士団では、思春期に突入して一層可愛げがなくなっています。
そんな中目覚しく成長しているネビル。 ネビルとその両親の話は、私はハリー以上に辛いことだと思う。
新しく出てきたルーナという子がどうして出てきたのか、最後の最後でわかりました。 ハリーの慰め役、ですね・・・。 いいのかな。そういうポジションは。いささか疑問を感じましたけれど。
ダンブルドア校長が、ハリーに真実を話すシーン。 悄然とする校長先生を見るのは哀しかったです。 いつものきらきらした目を次は見られるでしょうか。
憂鬱な展開が続く中、双子のフレッドとジョージはすかっとしていいですね。 二人はついに学校を飛び出してしまいましたが、きっとうまくやるのでしょう。 ウイズリー家の子は成長が目覚しい。パーシーも改心してくれるといいのですが。
次の巻はハリーの反抗期が少し落ち着いているといいなぁと思います。
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