妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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| 2004年06月20日(日) |
『DIIVE!!1・2』(小) |
【森絵都 講談社】
森絵都の本は初めて・・・だと思ったのですが、そう言えば前に絵本も読んだことがありました。あれも絵本というより漫画だったけれど面白かったな。
またも児童書なのですが、もう児童書なんてくくりは無意味のように思いますね。『バッテリー』読んだときもひしひしと思いましたが。 おもしろいおもしろい。
バッテリー同様にスポーツ物ですが、今回の競技はマイナーな高飛び込み。 実は私、この競技が好きなのです。 いつだかのオリンピックの時にたまたま見たのですが、魅了されましたね。以来、一度も見てないんですが・・・。今年のオリンピックがどうなってるのかすら知りませんが。 それでも印象的な競技でした。
その飛び込みに情熱を燃やす中高生の少年たちの話です。 1巻は中学生の知季が中心。平凡なダイバーだったのが、潰れかけのダイビングスクールを立て直すためやってきた、美人コーチに才能を見出され才能を開花するという、王道を歩む主人公(1巻の) その素朴な性格がかなり可愛い。 いまどき中学生でその子どもっぽさは・・・と思いつつ、早く失恋から立ち直れよ。
その美人コーチが津軽から連れてきた幻のダイバー・沖津飛沫。 クジラか?という名前です。ちなみにお爺さんが伝説の天才ダイバー・沖津白波。凄い家系です。 どうして津軽弁じゃないんだ。飛沫・・・そこがひたすら残念ですが。 この飛沫が2巻の主人公。 才能はありつつも腰の故障に思い悩む2巻は、あんまりダイブしてません。 故郷で彼女の家に入り浸ってる高校生。こっちはこっちで、健全な高校生なんだか、どうなんだか悩みどころでした。 途中で、早く立ち直って東京に帰ってこいよと思いつつ、大島さんへの置手紙が思いのほか可愛くて(LOVEって)案外いい奴なんだなと。 そして意外とへたれてるんだな、と。
たぶん3巻は、サラブレッド要一くんが主人公だと思います。 彼はかなりいいキャラ。マイペースな完璧主義者。 クールで自信家なだけじゃなくて、飛沫の初試合前の時のやり取りはかなりおかしかった。 しかもレモンイエローの競泳パンツ履いてるらしいし。ナイスキャラ。 オリンピックに予想外にあっさり選ばれてしまい、3巻ではどうするのか気になります。
美人コーチ・夏陽子姉さんはかなりかっこいいです。
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