妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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| 2004年05月28日(金) |
『バッテリー』(小) |
【あさのあつこ 角川文庫】
これは本当に児童書なのか!?
というのが、本書のキャッチフレーズ(?)なんですが、冒頭あたりで私が思ったのは、
お前は本当に中学生(入学間近)なのか!? でした。 ドライだな。巧。
いやしかし、そんなことは問題じゃない。 久しぶりに思いましたね。 すんごい面白い、と。本を読んで。 もう、ほんっとーに面白い。今年一番の当たりだと思います。まだ半年ですが。
私、中学生頃のお年頃って本当に嫌いです。 心底、中学生が嫌いなのですが、自分が中学生だった頃からなので、大人として嫌いなわけじゃないです。
主人公の巧は、クソガキなんですよ。 全然、子どもらしいところがない。 でもやたら可愛いのです。こう、苛めたい。 最後泣いたときは、万歳でしたね。大人気ない?ええ、結構!
中学生は嫌いだし、少年には興味ないしな私ですが、今回は思いました。 クソガキ万歳! と。 巧と豪の10年後が楽しみでなりません。 10年じゃなくても、中学校入学後も十分気になります。ああ、続きが、続きが読みたい。 夏に出るみたいです。
私はこんなサイトやってるのでインドアだと思われてるかもしれませんが、体育会系です。 部活はずっと体育会系でしたから。 器用貧乏で何かに秀でることはありませんでしたけれど。 巧のストイックなまでの野球への情熱。熱いです。 性格はドライですが。 天才的才能に恵まれたかったとは思いませんが、これくらいストイックに打ち込みたい。
そして豪。こっちはこっちで、気の配り方が子どもっぽくないです。 大人だ。私より大人だ。 巧はこれからもっと豪に心開いて行くんでしょうか。ぜひ、是非!!
あとは青波くん。巧の弟。名前の付け方に統一のない両親のようで。 青波くんも可愛いです。こっちも巧より大人。 誰よりも大人。苦労してるからでしょうか。 これから身体が丈夫になって、野球少年になれるとよいですねぇ。
久しぶりに惰性じゃない読書しました。楽しかったです。
解説は三浦しをん。 きっと彼女は、むふふ・・・と思いつつ読んだのではないか。そう思います。 もちろんいつもの妄想は解説にはありません。さすがに。残念
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