妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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| 2004年05月06日(木) |
『CASSHERN』(映) |
【監督:紀里谷和明 日本】
この作品をうまく書いたレビューがあったので、抜粋。 (http://movies.yahoo.co.jp/roadshow/review/review_detail.php?id=20040429000ec)
まず驚かされるのが視覚効果である。ほとんど全カットに過剰なまでのCG修正が施され、画面はつねにキラキラと光り輝いている。すべて見た目重視で選ばれた俳優陣もCGで修正を受け、ほとんど俳優というよりも素材の趣がある(黒髪に青い目の麻生久美子まで見られる!)。俳優と背景は融けあって見事な一枚絵となる。演技などないし、そもそも俳優は動きもしない。ひたすらキラキラ輝く画面の中で朗々とセリフを読みあげるだけなのである。何よりも驚くべきは、この絢爛豪華なCG装飾が何ひとつ説話上の機能を果たしていないということだ。つまり画面は豪奢に輝いているが、その目の御馳走(あるいは映像の暴力)にはなんの意味もないのである。
このアクションなきSFアクションで語られるのは壮大なエディプス神話である。登場人物はみな父を倒して母と結婚したがっている。東博士が生み出した新造人間ブライ(唐沢寿明)は博士の妻である博愛の人ミドリを誘拐して世界の果てに逃げ、東鉄也ことキャシャーンは母を取り戻すためにブライと戦う。世界のためでもキャシャーンがやらなければならないからでもなく。それを見守るのはいつものように聖母キャラを演じる麻生久美子。少々幼稚とも思える女性観こそ、この映画の最大の驚きかもしれない
内容は上記の通りでした。まさにこれ。褒めてるようで褒めてない、ナイスレビュー。 ヒロインはミドリ。けしてルナではない。可哀想なルナ・・・もっと労われよ、鉄也。 ツッコミどころ満載というか、つっこむとこしかない、ある意味揚げ足取りな連中にとっては最高の映画。いや、私は違いますよ。
笑いをこらえるのに必死の二時間半でした。しかし目が疲れた。
「まずは許しあうことだ」と言ってたから、難癖つけるのはやめます。 と言うより、ヒカルちゃんに免じて許す。
世界はどう見ても、ファイナルファンタジー7でした。あそこミッドガルでしょ。 クラウド達も雪山越えたよなぁ・・・ あのロボも倒した覚えあるもの。新羅ビルで。 やたらでかい月は、きっとメテオだったんでしょう。 大画面でFF世界が観たい人はオススメかもしれません。
唐沢さんを観にいったんですが、気づけばミッチーの虜でした。 あのオールCG世界の中で、なぜ浮かないのか、ミッチー!! 誰も彼もが浮いている中、一人馴染み過ぎのミッチー。 みんなバシバシメイクして、効果もキラキラさせていてなお浮いているのに、たいしたメイクもせずに馴染む及川光博。あなたからもう目が離せない。 最後はもう一押ししてあげたかった。むしろミッチーがキャシャーンになれよ。それでいいよ。 今最も華族っぽい役が似合う人。彼には榎さんをやって欲しい。
で、本命唐沢。役名がわからないので、唐沢。 「キャシャーンがやらねば誰がやる」ってCMで言ってるから、彼がキャシャーンだと誰もが思った唐沢。 キャシャーンがやらねば俺がやる、そんな感じの唐沢さん。 どうしてもダンテ(デビルメイクライ)のコスプレに見えてなりませんでした。 誰か唐沢に二挺拳銃わたしてあげて!きっとスタイリッシュに決めてくれるから。 唐沢さんの戦うシーンの少なさが悲しかった。 でもそれを補って余りある、驚きの数々。唐沢が出てくるところはすべて唐突。 人の母親、ミドリミドリ気安く呼びすぎ。鉄也も怒れよ。 そして鶴田真由があんな役でいいのか?あんな役で・・・と言えば、TAKUROとHISASHIですけど。いい仕事してたよ、二人とも。私はちゃんと観たよ。
宮迫が出てるところは嫌な感じにハラハラします。 いつ「ギューンっ」とか言い出すのかと。いつ轟になるのか、と。 芸人は映画に出すな、と言いたい。 この人だけ何見てたんですか?あの変な人形は何??
主人公は壮絶に薄かった。印象ナシ。 もっと自己主張しろって。そしてルナ大事にしろって。 そして役に立て!!時計くらい止めろ。 キャシャーンてこんなに弱いの?って思ってしまいましたよ。 アニメ全然知らないのですが。見てみたい。
多分こちらが主人公・寺尾聡。 最後のためらいのない撃ちっぷり。意表をつきました。 「誰か一人が幸せになって終わりでいいのか」と鉄也が言いましたけど、全然いいよ。親父とミドリ、幸せになれ。 そういうことを観客に問いかけるな、と思いますが。
あとは要潤。特撮出身なだけにわりと違和感少なかった人。 それはファーなのか毛皮なのか。 そして 「俺の名前は○※△×◇!!!」 お前の名前はなんだったんだーっ!!! 気合入れて叫びすぎてなんだかわからない。せっかく唯一名乗った新造人間なのに。 調べたら「バラシン」だって。 地味だけどがんばったね・・・要。
愉快な映画でした。笑いながら観たかった。 これに懲りずまたがんばれ。キリヤ監督。
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