妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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| 2004年03月05日(金) |
『オンリー・ミー 私だけを』(他) |
【三谷幸喜 幻冬舎文庫】
テレビで見るそのままの感じで、淡々としているんだか、なんなんだか、なエッセイ。 内容は古めなのですが、時事ネタがないので、あまり古さは感じず。 時事ネタと呼べるのは、三谷氏が『振り返れば奴がいる』の脚本に悪戦苦闘している、というような内容くらいです。 ついつい、ぷっと吹き出してしまいます。 UFOと遭遇まではいいですが、トトロを見た、はかなりおかしかったです。 ホテルに缶詰だった時の話、そしてその後に、その時の文章を「どう考えても普通の精神状態ではない」と反省しているところがまた可笑しい。 ホテル暮らし、とても楽しそうでした。
この中に野末陳平の『姓名判断』が出てきますが、私も持ってます。 正確に言えば、持ってるのではなくて家にあったのですが。はやったんでしょうか。 私の本名でこれをやりますと 「他人任せの人生。自分で動くとうまくいかない。 性格は思う方向に強引に事を運ぼうとする面がある。お世辞が下手でとっつき悪く、見た目の印象は付き合いにくい人。 スタミナと忍耐力はある」 簡単にまとめるとこんな感じです。 自分で動いてはいけないのに、押しが強いのは駄目なのではないだろうか…
おっと、私の話しはいいのです。 リクライニングで大いに悩む気持ちはなんとなくわかります。 きっと三谷氏は、バスの最後の一つの席に座れないんじゃないでしょうか。 老人が来たら席を譲るか譲らないかで激しく悩みそうです。 もし声をかけて断られたら、とか、いやそれよりもまだ老人じゃないと怒られたら、とか、そういうことを考えそうです。 私もちょっと考えます。
三谷氏の文章も、ドラマも好きなのですが、『新撰組!』は見てません。 幕末モノ、けっこう書いてますよね。 「竜馬がゆく」は時代劇ではなく、実は現代劇、と告白してますが、だいたい三谷氏の時代物はみんな現代劇のようです。 そう思ってわりきれば、『新撰組』も面白いかもしれません。 でもね・・・連ドラの脚本いまいちだよね。三谷氏。一週で終わる話のときは面白いんですけれど。
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