妄言読書日記
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2004年02月03日(火) 『魔剣天翔』(小)

【森博嗣 講談社文庫】

Vシリーズ、巻を重ねるごとにどうもミステリの雰囲気から遠ざかっているように感じます。
本作も、前半ハードボイルドっぽい。
保呂草さんが、本業に専念してるからでしょうか。
探偵でアレですからね。

森作品って、唐突にぽっと謎解きがなされるように思うんですが、今回もなんだか急に紅子さんにこうだったんじゃないかしら、と言われてしまいました。
あ・あ〜。
なんとも推理する暇も無い感じで。
あまりに単純なことだったから、ヒントの出しようもなかったせいで、他の所に目線を向けさせていた、という感じを受けます。

今回も解答を出さない謎が一つ。
謎々みたいなものが一つ残るってパターン、森作品は多く、しかも私はいつも解けない。
今回も一晩考えましたよ。
そして珍しく分りました。
脅迫状に各務亜樹良の名前が織り込んであるって、やつです。

しかし保呂草さん、死ぬんですか?
そんな雰囲気を前作あたりからかもしだしてるんですが・・・いやこれもミスリードのうちの一つかしら。
シリーズ全体に何か仕掛けてありそうで、何もかもが疑わしくなります。このシリーズ。



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