気がつけば、3月の金土日が埋まっていた平野です。 友人たちと遊ぶのも大好きだし、もちろん楽しみな予定ばかりなのですが、ひとり一日中部屋でダラけていたいとも思ったり。 一日中ダラダラとパソコンの前に座って文章打ったり、うはうは観賞したりしたいものです。 平日はどうも気力がわかないので。いい加減、サイトをどうにかせにゃあ・・・すみません。
最近は通勤時間は読書タイムなので、なかなか進まず。 今日は読む本がなかったので、久しぶりに妄想を膨らませてみました。 ↓
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「ねー、兄ちゃん。やっぱ変だって」 「何を言ってる。年に一度の大事な行事だろう」 「うち女の子いないじゃん」 いそいそとひな人形を並べる兄に言ってはみるものの、聞く耳もたず。 年の離れた弟を溺愛する兄にとって、ひな祭りは重要な行事になっている。 いや、ひな祭りと言うよりもひな人形がと言った方が正しいか。 兄にとって重要なのは、ひな祭りが過ぎても、最低一週間は出しておくことなのだ。酷いときは1ヶ月近く出しっぱなしにする。 「可愛い麻斗に変な虫がついたら困るからな!」 「だから、ひな人形はおまじないじゃないし」 ひな人形をしまい忘れると、婚期が遅れる。 子どもの頃、その話を聞いてから、男兄弟しかいない溝口家で毎年恒例の行事になったのだった。
―――・・・智のことがバレたら、それこそ大暴れするんだろうな。
智とのことは隠さず伝えたいけれど、この様子では到底無理そうだ。 せめて兄に弟以上に大切な人ができれば、話はまた違ってくるのだろうが。
「よしっ今年も完璧だ。麻斗、これで安心だぞ」
満足そうに笑う兄を見ながら、しばらくは難しそうだと心の中でため息をつく。 ひな人形の呪いは意外と効いているのではないか。 三十路近い兄の婚期がこれ以上遅れないよう、今年は少しでも早くしまおうと決めたのだった。
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麻斗には、年の離れた兄(超ブラコン)がいるという設定が最初からあるんです(笑)
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