昨日は久しぶりに姉たちと飲んできました。 飲んだ量よりも、その雰囲気に酔える感じが心地よいv楽しい一時でした。
さて、そんな飲みの最中に1つサイトのことで指摘がありまして。 どうやら、4月付けのSSが、違うタイトルで全く同じ話が載っているとの事。 何ですと!?と確認してみたところ、まったくもってその通りでした。 あわわわ・・・恥ずかしい(><) 整理したら、本来載せるつもりだった話が出てきましたので、相当季節外れですが↓に載せたいと思います。せっかくだし。 日記内のSSも読んでくださっている方々、大変失礼いたしました。 そして指摘してくれたW氏。いつもありがとうですv
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走って、走って、適当に電車に飛び乗って、また走って、走って。 そうした開けた視界の先には、一面の黄色。
「どこだったんだろうな、あそこ」 この季節になるといつも思い出す色と景色。 もう一度見たいと思ってはガイドブックを眺めるのだが、如何せん子どもの頃の記憶だけに、曖昧でどの辺だったかも覚えていない。 あの日は確か省吾が実の叔父さんに「人間として壊れてる」なんて言われて、それを聞いた俺の方が腹を立てて省吾を連れ出したんだ。 怒って泣きわめいて、それでも繋いだ手は離さなくて。 そして最後に辿り着いたあの場所で、一気に気が晴れたのだ。 「・・・で、あそこで捕まって親に連絡されたんだよな」 親に訊けば、どの辺りだったかくらいは教えてくれるかもしれない。 分かってはいてもそれをしないのは、省吾と二人だけの思い出にしておきたいから。 ―――・・・まあ、省吾は覚えてないだろうけど。 それでも、ようやく付き合えるようになった今だからこそ、どうしてももう一度あの景色を見たい。 始まりの場所と言えば格好良すぎるけど、俺としてはそれくらいの価値がある場所だから。
「真希、暇か?」 珍しくも省吾から誘われたのは、ガイドブックと睨みあって2週間もした頃。 そろそろ菜の花も満開だと気だけが焦っていたときに、電車に乗ってやってきたのは記憶の中と同じ菜の花畑。 「なんで、ここ・・・」 「最近、手当たり次第にガイドブック開いては菜の花畑を探してただろ」 ・・・気が付いてたんだ。 関心がないようなくせして、ちゃんと見ていてくれているのは、すごい嬉しい。 ここに連れてきてくれたのは偶然かもしれないけど、それだけで十分・・・
「前より、少し狭くなったか?」 独り言のような呟きに、省吾もこの場所を覚えていただと知る。 ヤバイ、ちょっと泣きそうだ、俺。
「・・・俺たちが成長したんだろ」
どうにか言えたその言葉に、省吾は少しだけ笑ったように見えて。 単純な俺は、それだけで頭の中まで春一色な気持ちになるのだった。 それはもう、目の前の菜の花畑に負けないくらいの、春の色。
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元々は、ちゃんとした話として書こうと思ってたものでした。↑はネタみたいな感じで。 いつかちゃんと書けたら良いなぁ・・・
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