生存報告―目指せたくまし道。
〜こっそりひっそり編〜


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2005年08月12日(金) 妬みという感情

について書かれたエッセイを読んで、少し思い出したこと。

以前一緒に仕事をした知り合いが、ある子が他の子との会話で"(グラビアとかの)仕事で先月から休みない"と言っていたことに対して。

知り合いは"あの子は父親のコネで仕事もらってるくせに自慢ばっかりするからほんとにイヤ。もう誘わない"と憤慨していました。

私にはそもそも自慢に聞こえなかったし、聞いてもコネがあっていいねーくらいにしか思わなくて。

この違いはなんなんだろう、と思うわけです。


よく女の子同士で"あの子は彼氏の自慢話がうざい"とか"どうしてあの子ばかり幸せなの"とかあるじゃないですか。

ああいうの、まったくわからないんです私。

その子が幸せならいい事だし、自分の大切な友人だったら尚更めでたい事じゃないかと。

こと恋愛に関しては努力したからって両想いで素敵な恋愛が出来るものじゃないし、人と人との出会いは十人十色。

ノロケ話はむしろ聞いていて楽しいし、そういう恋愛があるんだということに希望をもらえたりする。

それを自分と比べてどうとか、全く思わない。

のに、こちらが幸せな状況にないことに何度も気を遣われることがあるとそんなに気遣わなくていいんだけどと思う。どんどん話せ〜。

逆にね、その気遣う子というのは、もしかしたら妬みの感情を持ちやすいタイプの子なんじゃないかとも思うんですよ。

だからこそ、こちらに対して聞いていてイヤな気分になるんじゃないかと心配してくれる。

いや、私も話す相手がそういう話好きか好きじゃないかは考えて話します。そういう話をするときは。

逆にそういうのって、この人はこういう人なんだろうなと感じる結構コアな基準になったり。

まあ、この話はおいといて、冒頭の話です。


知り合いは普段から我慢とか諦めとかが出来なくて精神的にすぐ振り切ってしまい疲れたりしている。はたから見ていて大変そう。

そして、実際とても頑張っている。売り込みもするし、アピールもする。でも、頑張りだけじゃどうにもならないことも多々あるわけで。

その頑張る気持ちがとても強いからこそ、知り合いと"あの子"の状況の差に納得がいかなくてそういう感情にいきつく。

私は今のところ、人というのは努力(自分でどうにかできる部分)と運(自分でどうにもできない部分)だと思っている。

運を引き寄せる、とかあるけどそれは無意識の世界というか心がけというか、努力した分目に見えて還ってくるものではないと認識していて。

正直者は馬鹿をみる、とかいうのと同じ感覚かな。

努力以外のさまざまな事情が絡んでくる世の中では、やったからってその分結果が還ってくるものではない。

望んだからって自分の希望する環境にいけるわけでもない。

ので、生まれた環境とか既存のコネクションというものは"運"に分類される。

つまり、そこについては諦めるわけだ。

で、なんとかしたかったら"努力"部分で頑張るしかなくなるんだけど。でもそう思うと、まだまだ足りないのよね。

死ぬ気でやろうと思えばもっと出来るわけだ。

なので、自己責任。"今"の積み重ねが、"自分"になる。


自分が望む状況にある他人を見た場合に、自己を反省するという方向に向くか他人を妬むという方向に向くか。

これはかなり性格によると思う。頭でわかっても感情が先に立ってしまう人もいる。

で、知り合いはきっとこの"自分にないコネを持っているあの子"と自分を比べたときに、"諦める"という作業が出来ないのかな、と。

"諦め"というのは、"すり替え"と似ていると思う。自分には必要ないことだったんだということにする。思考を置き換える。

それでいいのかと問われたらもちろんよくない。でも、どうにもならないことは諦めなきゃ仕方がない。

それが出来ることに時々むなしくなったりもするけれど、どうにもならない感情を持て余すよりは時間的にも建設的だと自分を納得させる。

別に出来ることがいいことじゃない。出来ないほうが、くそぅ、とそれをバネに頑張れるのだろうし。

でもそれで"あの子"に怒るのは私はなんか違うと思うわけだ。

この"諦め"とか"我慢"がなかなか出来ない性格の人が、鬱病やパニック障害になったりしやすいのかな、とか。少なくとも私の周りでは。


こういうこと書くのはどうかと思うけど、たとえば女優として成功したいなら権力のある男の女になればいい。

知り合いと初めて一緒に飲んだとき、ある俳優さんに"仕事とりたいならあいつみたいにプロデューサーとか権力者と付き合うといいよ"と言われた。

まあ私が見るには、彼女は必ずしもそれを狙ったわけじゃなくて 頑張りたい!という気持ちの強さから、たまたま恋愛する相手経由で仕事をもらえることが多いだけ。

でも、見方によってはそう見える。

し、実際、その方法は手っ取り早くて、簡単。本当に相手を好きだったら問題はないわけだし。

だから、好きじゃなくても付き合える人は自分を気に入ってくれる権力者を見つけて付き合えばいいわけだ。そして、どんどんレベルを上げればいい。

何かを得たかったら、そういう方法があることもある。もちろんもっと真っ当な方法も。どうしても欲しいんだったら、まだ努力出来る余地がある。

そして、自分が何をしていないかは、自分が一番わかっている。


まあ、つまり、気持ちの強さの問題だ。>最初の問い

自分が想像しにくい感情は難しいなーと思うわけで。世の中まだまだ知らないことがいっぱいあるな。>そんな結論かい



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