Y野さんは口が硬く家の中の事を 全く話さなかったから、 ぱんちゃんからの印象が メチャクチャ悪かった。 でも7月頃、Y野さんが初めて 自分の事を話してくれたのね。 どうしようもない旦那だった。 Y野さんは3度、Dちゃんを連れて 家出をしたという。 今回は、もう戻らない覚悟で出た。 Dちゃんも、自分の居ない時に お母さんがオヤジから殴られていた事を 知っていたと思う。 Y野さんは、息子が難聴という障害を 持っているからこそ、人に虐められたり、 馬鹿にされたり、蔑まされたりしないために 叩いてでも教育をしたという。 自分が手話を覚えて会話するようになれば、 補聴器を取り、手話に頼って会話するようになる。 そういう人を、人は疎く思うだろう。 健常者は殆どが手話が判らないもんね。 補聴器があれば聞こえるのであれば、 出来るだけ自分の耳と口を使って 会話をさせたい。 だから人の口の動きを読み取るようにと 躾てきた。 Dちゃんも子どもの頃は、
「どうしてお母さんは こんなにボクを叩くんだろう」
って思ったらしい。 でも大人になってその意味が 言われなくても判った。 お母さんのビンタは愛情のビンタなんだね。 だからDちゃんとY野さんは 絶大な信頼関係がある。 Dちゃんは嘘を言わないし 彼女の事も積極的に話す。
「凄いヤキモチ焼きで、 女の子とちょっと話すだけでも つねられたり、引っかかれたりして 痛いんだよ」
なんてこともちゃんと話す。(笑) 彼女と付き合って5年になるのに 結婚に踏みきれない理由もちゃんと 話している。 Y野さんもちゃんと心得ていて、 息子が可愛いからこそ、
「嫁を貰ったらお母さんは何があっても 嫁の見方だからね」
とDちゃんに豪語している。(^^)
去年Dちゃんに会った時、 Dちゃんはちゃんと
「母がいつもお世話になっております」
って挨拶をしました。 ちゃんと躾られている子なんだなと思った。 滅多にお母さんのお友達の家に誘われても 「行きたい」とは言わないのに、 先日はDちゃんが「行きたい」って 言ったとか。 Dちゃんの話しを聞いていて、 必死でお母さんを守ろうとしているのが 判った。 Dちゃんは本当に良い子だなと思った。
そして絵が凄く上手いの。 先日急逝した格闘家の似顔絵を 見せてもらった。 直ぐに「ああ、あの人だ」と判る絵で、 デッサン力のある子だなぁと思った。
ぱんちゃんも、それでY野さんを 信用するようになりました。 パート勤めなのに旦那と子どもを 妻が扶養しているような そんな状況だったから、 Y野さんは国民年金を掛けれない 状況だった。 だからえっちゃんと同じで、 65歳になっても年金が貰えない。 えっちゃんと違って良く働くし、 苦労もしたし、そんなY野さんを、 今はママが家に呼んでいる。
口が硬いから自分から率先して 話はしないけれど、 人の道を踏んで生きてきた人だし、 スクーターや軽トラックを 運転出来るから(車は持ってないけどね)、 何かあればスクーターで動きが取れる。 ママが重たいスイカ1個買っても、 Y野さんが届けてくれたりするし。
Y野さんは生活は大変でも 旦那に殴られる事もないし、 Dちゃんとやっと人並みに暮らせている。 だから今とても幸せなんだと言う。 ただ、今のアパートは日が当たらないし、 冬は寒くて夏は暑い。 エアコンも故障していて、 扇風機で過ごしているので 身体の調子も良くないという。 暑くて眠れないから。
ぱんちゃんちはどうせママが エアコン入れて過ごしているのだからと Y野さんを呼ぶ。 スクーターで来るから腰が悪い Y野さんでも楽に来れる。 エアコンを入れているダイニングは 壁をぶち抜いて対面式キッチンにしたから 12畳もあって、1人でいようと 2人でいようとたいして問題にはならない。 これが溜まり場になると別だけど。
「2人でパパの仏壇の部屋に移動して エアコン付けてお昼寝すれば? 寝不足からくる体調不良は辛いと思うよ。」
と言うと、ママも「うん」とは返事をする。
今の日本の夏にエアコン無しの生活は 本当に堪えると思う。 旦那の事もあって色々大変だろうけど、 がんばって!!
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