だいありー

2002年12月26日(木) クリスマス・イヴ

去年、パパがクリスマス・イヴに
チキンを買ってきた。
食道癌という名の悪魔と
主治医や担当医と共に闘い、
大きな手術を受けた。
その初めてのクリスマス・イヴ。
あまり食事を摂ることが
出来なくなったパパは、
眼科へ行った帰りにお店に寄って

「食べたかったんだよ。
 たくさん人が並んでいて、クリスマス・イヴには
 チキンを食べるものなんだろ?」

そういって夕食に美味しそうに
食べていた。
1年後、パパは寝たきりで、
意識も朦朧とする時もあり、
呼吸も苦しそうでおぼつかない
時もある。
独り言を言い、幻覚を見、
一晩中寝ない時もある。

泣けてきた。
思い出したらなんだか泣けてきた。

ママがここのところずっと、
ちゃんと寝ていない。
ウツラウツラしていて
寝ていないから、
強制的にママと交代で
夜は起きることを決めた。
どうせ毎晩、深夜0時〜1時位までは
起きているのだから、
その間、パパの傍でノートPCで
パパの闘病日記を下書きすることにした。
ママと違って完全に起きているので、
パパのお小水を取ることも出来るし、
幻覚を見て「散歩に行って来る」と
ベッドから起き上がるパパをなだめる事も
制止することも直ぐに出来る。
ママはウツラウツラと寝ながらだから、
パパがベッドから降りる寸前に
気がついたりする。
ともかく、ぱんなが起きているうちは
ママには完全に短い時間だろうが
睡眠を取って欲しい。
ママが参ってしまわないうちに、
少しでも睡眠を取って欲しい。
ママはぱんなが帰ってくる前に
食事を取り、ぱんなが帰って来たら寝る。
深夜0時以降、ぱんなが寝るので、
ママがウツラウツラと起きるようにと
ぱんなが勝手に決めた。

パパだけじゃなく、
ぱんなはママも守る義務がある。
お風呂に入りながら、思った。

悲観的じゃだめなんだと。
大きな目標ではなくて、
目の前の小さなハードルから超えようと。
目下のハードルは

「お正月を意識がある状態で迎えること」

医者じゃないから何も出来ないかもしれないが、
意識が無いまま家で新しい年を迎えるのではなく、
今の状態の現状維持でいい、意識がちゃんと
ある状態で新しい年を迎えさせてやりたい。


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