| 2008年1月3日（木） 禁煙で初心を思い出す。
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ども、おひさしぶりですが謹賀新年です。
みなさんに幸あれ。そしてオレにそれ以上の幸あれ。
年末は忘年会が三日続きまして、
帰宅時間はそれぞれ午前4時、午前8時、午前6時。殺す気か。
で、その忘年会で周りに「2008年は禁煙元年」と公言してまして、
年をまたぐとともに、19年間吸い続けたタバコを止めようと決意したんですな。
というのも、ここにきて嫌煙の波をリアルに肌で感じるわけよ。
まず大阪では御堂筋沿いの歩道が全面禁煙になり（大阪のくせに生意気）、
喫煙スペースのない気取ったカフェも増加の一途を辿り、
タバコの煙を親の仇が如く忌み嫌う女の子が周りに増えてきて、
最後に追い打ちをかけたのが先日見かけたYouTubeの映像。
「マスゴミ喫煙マナー」って悪意のあるタイトルで、
愛知県で起こった立てこもり事件の取材の際、
大勢のカメラマンやリポーターが歩道で待機してるのね。
映像は取材陣の足下をずーっとズームアップしていくんだけど、
そこにはタバコの吸い殻がいくつも落ちててさ。ただそれだけの映像。
でさ、常識的に考えれば「えっ、それだけ !?」ってなもんでしょ。
たかがポイ捨てをわざわざ取り上げて「マスゴミ」ってあんた、
オレだってモラルのないマスコミの取材のやり口に憤りを感じることはあるけど、
別件逮捕じゃあるまいし、いくらなんでもそりゃ問題のすり替えも過ぎるだろうと。
・・・と思ったら、結構な数のコメントが付いててさ。
「マスゴミの人々は常識のない糞ばっかり」だの、
「日本のマスコミは低脳しかいない」だの、
この映像に肯定的な意見ばかりで正直驚いたのな。
いやいや、おまえらのノイローゼのような気持ち悪いアンチマスコミ体質はさておき、
それをポイ捨てごときに向けるってのはベクトルが全然違うんじゃねぇの？
しかし、納得は出来ないながらも、これが今の嫌煙ってやつなのかなあとも思うのね。
実際問題、金もバカにならないし、健康にいいわけもないんだし、
それならいっそここらでスパッと止めようと思い立ったわけ。
この嫌煙ブームの中でタバコを吸って、わざわざ敵を増やす必要もないよなあと。
で、12月31日の22時にちょうどタバコが切れたんで、
パイポとニコレットを準備した上で禁煙を始めたのね。
もちろん時間とともにニコチン切れによるイライラも募ってきて。
それと戦うために、冷静に19年間喫煙してた意味を考えてみたわけ。
金がかかる、健康に悪い、体力も落ちる、美味くもない、部屋が汚れる、ポケットがかさばる、
こんな百害あって一利なしのものをなんで今まで吸い続けてきたんだと。
そう考えると、本当に意味もなくタバコに依存してたんだなあと。
そうして24時間が経ったころ、
年末に録画した「すべらない話」を見てたんだけど、
お笑い戦士たちがトークを披露した後、楽屋で一服するシーンが映っててね。
これはオレの本音なのか、ニコチン切れによる錯覚なのかわからないんだけど、
疲れた体をタバコで癒す、その姿を純粋にかっこいいと思ってさ。
天啓とまでは言わないけど、頭の中で豆電球がピカッと光った次第。
そうだ、忘れてた！ オレ、純粋にかっこいいと思ってタバコを吸い始めたんだった！
タバコをくゆらせる姿は誰が何と言おうとオレ的に絶対にかっこいい！
かっこいいってただそれだけで、タバコを吸うことに意味はある！
危ねぇ！ オレ、自分の審美眼を曲げて世間に迎合するところだった！
そう考えた瞬間、足はコンビニに向かってますわな。
そうして24時間でオレの禁煙は終わったのでした。めでたしめでたし。
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