遠距離M女ですが、何か?
井原りり



 官能小説って?


とあるところで官能小説コンテストがある。

で、応募するつもりだ。

ところが、普段この手の作品を読みつけていない。
ひょっとしたら考え違いをしてたかも?


質問。

官能小説って、まずは「濡れ場」っすか?


なんか、きっとそうだ。

じゃあ、作戦変更。


たぶん、あたしのアタマの中には、あたしなりの理想の濡れ場描写がある。

それを脳内に手を突っ込んで、かきまわして、ずりずりと引っ張り出せばいい。

うふ、うふふ。

この場合、自分はこうは言わないが、定番の言い回しっていうのが広く出回ってるな。
ありゃ一体どうなんだろう?

売れてるってことは、定番の言い回しがみんな好きなのか?
そうなのか?

ようわからん。


ま、いいや。
基本はいつも、読者としての自分を一番よろこばせるものを目指すってことだ。

* * * *
 

ところで、いはらが新しい奴隷を物色している。


今度はきりきりしたり、いらいらしたりせずに、上手にやろうと思う。
まだ見ぬ彼女と仲良くなれるだろうか。

あたしに似てない人ならいいと、思う。
もしくはむちゃくちゃ若い、うぶで何にも知らないようなコ。

でも余裕でにっこり笑えるようなのも、なんだか拍子抜け。


愛憎は表裏一体。

 

2002年10月27日(日)



 M女たちのねじれた友情

あたしとMrs.秋葉は長続きすると思う。

なぜかって彼女はMじゃないから。


ここから先にあたしが書くことで、何人かの友人をなくすかもしれないが、去っていくならそれまでの仲。

跡は追うまいぞ。


M女の連帯なんて「嘘」だ。

お互いがつらい状況にあるから、寄り添って慰めあいたいっていうのはほんとだろうか?

あたしが思うにそれは、自分の幸福を相手の不幸で計測したいだけだろうよ。

あたしもつらいけど、○○ちゃんはもっとカワイソー。

じゃあ、まだあたしの方が幸せなんだわ、うふ、よかった、ご主人さま大好き、らぶらぶう〜。

あほか!


それから、M女日記の読者は圧倒的にM女なんだろうけど、これもまあ、自分の境遇とよその境遇を比較検討して、自分を納得させたり安心したりしたいんじゃないだろうか。


あたしも、よその日記読みますが、あ、ちょっと文体的にご遠慮つかまつりたいのが多い。

って、あたしが特殊なのだ。

自分のS男氏に文中で敬語は使わないし……。

ま、これについてはかつて書いた。
が、しかしあれだな。webで日記つけるようになってからは書いてないから再掲してもいいかな。

他人さまが読んでくださるのだから、身内に敬語はおかしかろう?

平社員なら普段は社長に敬語を使うが、外から電話かかってきたら「ただいま社長は席をはずしております」っていうだろが。

SMの主従だとて、一般会社の主従と同じじゃないのか?

ま、いいや。


ねじれた友情ネタを、もいっこ。

う〜、月曜日は大学の同級生@開業医夫人、金曜日は高校の同級生たちとランチした。はかったわけじゃない、みんな年に一度あうかあわないかっていう仲だ。
偶然、今週そうなったんだ。

高校の同級生ってのはビミョ〜。

院長夫人、勤務医夫人、売れない絵描きの第二夫人、それと働く主婦二人(うち一人があたし)。

子どもの話題、塾の話題ばかりでランチタイムは終了。


去年の九月の日記にも書いたのだけど、まだこの5人のうち、誰の子どもも自分たちの母校に入っていない。

自分の子どもが自分の出た高校に入ったら「勝ち組」って、バッカみたいだが、みんなそう思っている。


あああ、なんて田舎なんでしょう。




2002年10月26日(土)



 Mだからって何?


女三人噺濃い恋談義 その参


昨日分の日記への補足。

つまりその〜、異性との交流において、ノーマルからアブノーマルへの移行にあたり、自分自身の中身には全然変化はないと思っているから、すごく言いにくそうに質問されたわりに答えの方はあっさりしたものだったわけ。


最初から……、うー、なんていおう。
処女だったころから自分が「ノーマルなままで一生終わるわけないじゃん」っていうのは思ってた。

だからカラダの関係ができて、ちょっと興が乗れば「縛ってみて」みたいなことは言った覚えはある。

いや、そういう相手はむしろ一夜限りの関係の奴が多かったかも……。
今はむかしなんで覚えてない。


普通に恋愛して、普通に性行為して、当たり前のように縛ってもらってれば、興奮してたはず。
精神的に服従しちゃうとかっていうのは考えず、性行為の一環として縛ってもらえりゃあ、よかったんだ。



「その〜、SMの世界に入るについてすごく勇気がいったとか、怖さやおそれがあったというのはないの?」

「ないね」

これはもう全然ないです。胸張って言っちゃう。

だって行くべき場所に移動するだけだったんだもん。

「ただね。SMとの出会いは都会でないとありえないと思い込んでたんだよ。あたしゃ田舎もんだから」

ところが検索してみるとうちの近所ってば、あふれんばかりの変態の溜まり場だった。
ああ、こりゃこりゃ、すっとこどっこい。

やろうと思えばすぐできるって環境にいるのに気付かないってこともあるのねん。



ああ、でもなあ。思い出すよ。

まだ駆け出しだったころは、一般的な恋愛との混同が激しくて、不安定で、揺れてばかりだった。

相手の未熟さばかりを責めるわけにはいかないが、こころの中まで縛られてなかったことへの漠然とした不安。

ただの不倫や浮気と全然違わないことへの不満。



それから、これはあたしの持論なので以前にも書いたことがあり、自分のを読む限りはさほどではないが、よそのオンナからことさら自慢げに標榜されると、カチンときてしまうんだが……。

その原因は、M女同士の近親憎悪のなせるわざなのでごぜーますだ。

もったいつけてすんまそん。

持論ってなにかっていうと、あたしは「Mになったんじゃなくって、もともとMだった」からそれを表に出してるだけってこと。




2002年10月25日(金)



 じゅるっと、下腹部が……



女三人噺濃い恋談義 その弐

「ねえ、自分のM性を自覚したのはいつごろなの?」と質問されたが、しばらくぽか〜んとしてしまった。

質問の意味を考える時間が必要だった。

そうだ。Mrs.秋葉と今はむかしのパソ通のフォーラムで知り合ったころ、あたしはただの恋するおばはんだった。
そんでもって、SMだとか、拘束だとか、服従だなんてまるで範疇外の位置にいたんだ。

彼女が不思議に思って、ついに今夜、意を決して質問をぶつけてきたんだってことを理解するのに、さんまの塩焼きと大根おろしをそれぞれ半分消化するくらいの時間が……。


「そんなの、ちっちゃなころからだよ。ままごとやったり、お姫様ごっこしてる時にさ、お姫様になってさらわれて縛られたいって、いつも思ってた」

「それは女の子なら、みんなそうよ」


ほげ? そうだったのか。

じゃ、なんていおう。

いやね、なんつか、その。
子どもながらに、じゅるっとね、下腹部が興奮したって自覚があるわけですよ。

ああ、恥ずかしや。


2002年10月24日(木)



 肌を見せる悦び

スタバのコーヒーを飲みながら青山ブックセンターで立ち読みならぬ座り読みまでできるなんて、東京は違うやねん。

で、官能ネットのkako嬢のあの日の装いは思わず息を呑む真っ赤なミニスカに、ブーツ。

インナーには黒のベアバックセーター。
ベアバックつったらあれよ。金太郎の腹かけみたく、背中全部見えてるわけだし、当然ブラジャーなんてつけてたら、無粋というものぞ。



じゅるっとよだれが出そうな肩とわくわくの脇。



ミニスカもごっくん、です。




2002年10月23日(水)
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