くじら浜
 夢使い







たまごやき   2013年12月23日(月)

昨日をばが死んだ


夏休みにはいつも大熊のをばの家に遊びにいっていた

大好きなたまごやきをたくさん食べさせてもらった

岩崎バスで浦上までいき
大熊のをばの家までは歩いていく

道端のすすきがいつもざわざわとゆれている

こたつの向こうがわの
しわくちゃになって笑うをばの顔を見る


昨日をばがしずかに死んでいった







影の声   2013年04月24日(水)

夢に入りこむ
いつか見た光景がそこにある
意識の底は見えなくて
あの角をまがるときっと会えるよと
影が言う







昇天   2013年01月17日(木)

煙が昇ってゆく
ゆっくり昇ってゆく
まっすぐ昇ってゆく

川のほとりの猿は
両ひざを立ててちょこんと座り
煙に合わせて
ゆっくりと自分の首を持ちあげる







   2012年11月04日(日)

凍てつくような冬がいい

何もかもを氷に閉じ込めるくらいの







たたずむ人   2012年10月25日(木)

道端にたたずんで
おじいちゃんは空を見上げた

夕陽に照らされたおじいちゃんの顔は赤く染まり
眩しい・・と、おじいちゃんは
顔の皺を指でなでて目を細めた

流れる雲を追いかけ
吹く風をつかまえ
明日を見るおじいちゃんは強かった







三日月   2012年10月20日(土)

今にも消えそうな三日月

左を向いて何を思う







太陽   2012年09月25日(火)

いちばん大切なものを描いて、と言ったら
その子は真っ赤な太陽を描いた。

これなに?と尋ねたら
地震の次の日の太陽
だって明るくて暖かかったから
と、笑った。






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