くじら浜
夢使い
見つける
2012年06月18日(月)
小さな手をとって
ここだよと
君は言葉をひろった
さくら
2012年06月17日(日)
少しの想いが桜を咲かせる
どうか咲いてくださいと
跡
2012年06月15日(金)
その歴史も
その臭いも
その染みさえも
蝉の声
2012年06月14日(木)
お母さんをさがしています
母の名前を書いた紙をぶら下げて
少年は毎日避難所めぐりをしていた
ガレキの山から
たった一枚だけ見つけたと
写真を手におばあちゃんは微笑んだ
今年はセミが鳴かない
傷
2012年06月13日(水)
壊れたのは具象ではなく
言葉だったのかもしれない
平坦になった大地の前に
君たちはただ立ちつくし
画面の前でぼくたちは
息を呑むしかできず
たとえ君が言葉を失っても
ぼくは同情はしない
ぼくも言葉を失ったから
消失
2012年06月10日(日)
その日を境にすべての光が消えた
家路
2012年06月07日(木)
ドスンッと音がして
地面がゆれ空がゆれ人がゆれ
そしてすべてがゆれた
後部座席では母さんが
やっと繋がったとケイタイを握りしめ
泣かないでひろしちゃんと
電話をきったあと自分が泣きだした
目のまえの信号はすべて消え
真っ暗な交差点に難民たちは足跡だけをのこして
たとえ明日が途絶えても
必ずおうちに帰るんだと。
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