くじら浜
 夢使い







冬眠   2001年09月17日(月)

地球の鼓動を全身で感じ
土の匂いと
木々のざわめきに
耳をかたむけ
眠っている間に冬はもうそこだよ
つきさす冷たい空気で目醒めたら
また新たな歴史が重なるよ






新月   2001年09月15日(土)

明け方に 真っ白な三日月

明日 新月を迎える

真っ赤に染まらない事を
ひたすら祈ってます






獣に還える   2001年09月14日(金)

人が人を殺めることは悪いこと。
誰でも知ってることを人間はやってしまう。

自然界ではその摂理のために 動物同志が食い食われ
それが肉になり土になり 植物にも循環し
それは自然なサイクルだけど
動物の中で人間だけが己の欲の為 権力誇示の為思想の正当化の為に
殺人を平気でやってしまう。

人はヒトには戻れないのだろうか

人は自分が動物だということをいつの間にか忘れ去り
木の匂いを嗅ぐこともなく
土を踏みしめることさえ忘れ
空を飛ぼうとさえしない。

だれもが簡単にできるはずなのに。






台風の目 ( 2000.8/14 の複写 )   2001年09月13日(木)

昨日のお題が”目”だったにも関わらず,
目について書くのを忘れていた。
目とは,そう”台風の目”の事で,
実は私が台風の時一番好きなのがこの台風の目なのです。
猛り狂う天の神がほんの一瞬だけ休憩をする神秘の空間。
闇の中におりた一筋の光。

台風の通り路だった私の田舎は,
それゆえに”目”に遭遇することも多かった。
それが来る時は決まって正午近くで,
当時台風の時はガラス戸も雨戸もみんな閉めきる為,
昼間でも蛍光燈を付けていて,時々停電するとロウソクを灯していた。
家族全員暇をもてあまし,停電なのでもちろんテレビもつかず
ラジオから流れる台風情報をただぼんやりと聞いている。

すると・・・・,
突然外の騒音がピタッと止む。

私達はお互いに”来たか!”と顔を見合わせる。
私は急いでロウソクの灯を消し縁側のガラス戸を開け,
そして雨戸を一枚静かにひらく・・・・。

真っ暗だった家の中が太陽の光線でいっぱいになり,
空を見上げると真っ黒な雲がひとつひとつ消えていく。
裸足のまま外に駆け出し,
私はただその大空を唖然として眺めているだけだ。
さっきまでの轟音も,爆風も,天の怒りも,
まるですべてが幻だったかの様に,
そこには静寂な空間だけが存在する。
雲が半分くらいなくなった頃太陽の光線はますます強烈になり,
私は辺りを見渡すと南の方に鮮やかな虹が奇麗に半円形を描いている。

しかし,その神秘の空間もほんの一瞬で,天の神は再び怒り猛り狂いだす。
そして私たちはまた闇の中に舞い戻るのだ。

一瞬ゆえに美しいのかもしれない。


2000.8/14







事実と真実   2001年09月12日(水)

たとえばここにひとつの事実があって
その事実を少しづつ積み重ねていったら
真実になるのだろうか

たとえばここにひとつの花があって
そこに花が咲いていることは事実であり
種から茎が育ち
根と葉から自然の恵みを吸収し
結果として花開いたことは事実であり
でもその結果というのが真実なのだろうか

人は花に水を与え
その水をやる行動は事実で
花開くことを願う気持ちが真実なのだろうか

太陽はその葉に惜しみなく光を与え
だた与えることは事実なのか真実なのか

蜜蜂はその花びらから蜜を吸って
蜜を吸う行動は事実で
蜂の真実と花の真実はどこにあるのだろうか

たとえばそこに大きな真実があって
そこに辿り着くために事実を積み重ねているのだろうか

たとえばそこに目に見えぬ真実があって
真実はいつもそこにあるのだろうか






見えない大きな力   2001年09月11日(火)

過ぎ行く夏に惜しみなく涙を流そう
涙枯れるまで泣いて
夏にさよならしよう

太陽からもらったエネルギーは
ジリジリと皮膚を焦がし
そしてしっかりと細胞に組み込まれたから
流した水滴で表面の褐色だけを洗い落として
夏にさよならしよう

まためぐり来る夏をしっかり受け止める為に
今年の夏は今日でさよならしよう

いつもそうやって
夏の終わりを乗り越えている

明日からは
秋の風を全身で受けよう






   2001年09月10日(月)

少年はいつも屋根の上から
竜郷湾を見ていた
あの外国舟で遠くに行きたい
いつも思ってました

少年は外国船まで泳いでいきました

そして竜郷湾から太平洋に出ました





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